外伝〜ミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエン〜後篇
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…」
「それに関しては本人達が納得していたら、別にいいじゃろ。現にプリネやレンも将来はいつか”神格者”に至る事を目指すレーヴェや”魔神”のエヴリーヌの”使徒”になるつもりだと事だしな。第一それを言ったら、エクリアよ、お主の”主”であるセリカがその手軽感覚で”使徒”を増やしている筆頭じゃろうが?」
「実際にセリカ様はゼムリア大陸に来て1年も経たずに”使徒”を増やした事もそうですが将来エステルさんの娘として生まれるサティア様も”使徒”にしたとの事ですし、更にセリカ様の新たな”使徒”になる事を希望する方も現れたとの事ですものね…………」
「フフッ、”星見の塔”でセリカ様の圧倒的な強さや存在に惹かれたヴィータお姉様ですわね♪」
小悪魔な笑みを浮かべるレンに疲れた表情で指摘するエクリアの言葉を聞いたリフィアは苦笑しながら答えた後エクリアに指摘し、リフィアの指摘を聞いたイリーナは苦笑しながらエクリアを見つめ、ミルディーヌ公女は小悪魔な笑みを浮かべて指摘し、その様子を見守っていたリウイ達は冷や汗をかいた。
「ううっ、返す言葉もないわ…………」
「エ、エクリア様…………―――コホン。貴女と兄様が結ばれればカイエン公爵家関連以外でも様々な”利”がある事は理解しました。最後に一つ―――いえ、二つ聞かせて下さい。」
疲れた表情で片手で頭を抱えているエクリアを表情を引き攣らせて見つめていたエリゼだったが気を取り直してミルディーヌ公女を見つめて問いかけた。
「なんなりと。」
「先程貴女は自身の切り札である”能力”を私達に披露しましたが…………それは陛下達も仰ったように、リウイ陛下達メンフィル帝国に対する売り込みですか?それとも私―――いえ、シュバルツァー家に対する売り込みですか?」
「フフッ、正確に言えば私の事をお疑いになっているエリゼさんに対する”誠意”を示す為ですわ。」
「エリゼに対する”誠意”じゃと?一体どういう意味じゃ?」
エリゼの問いかけに答えたミルディーヌ公女の答えの意味がわからないリフィアは眉を顰めて訊ねた。
「それに関しては恐らくミルディーヌ自身が説明したように、ミルディーヌは”盤面”を見て自分がどう”打つ”事で自分にとってベストな未来へと導く事ができるのですから、当然それはリィンさんとの結婚の件にも適用できますから、自身の能力をエリゼさんにもこの場で披露する事でリィンさんを含めたシュバルツァー家に対する二心はない事を示す為かと思われますわ。」
「さすがはユーディお姉様ですわ♪―――折角の機会ですし、エリゼさん―――いえ、シュバルツァー家に対する更なる”誠意”として、私が現時点で見えるオズボーン宰相達を廃した後に起こりうる可能性が浮上するリィン教官に迫る危機をお伝えしますわ。」
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