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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第92話:Final Weapon
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「全ては…全ては…君の言う通り、自分の都合の悪い部分と向き合えなかった…臆病な私の弱い心のせいだ……己の過ちを認めるのは勇気のいること…しかし…これで…これで少しは強くなれただろうか…君のように…?」
最後の最後に、ディザイアは本当の意味で強くなれたのかもしれない。
「ぐっ…!!」
「ディザイア!!」
体に走る激痛に表情を歪めるディザイアにエックスはサブタンクを取り出し、近くにあるノットベレーの残骸も回収するとディザイアの元に向かう。
「大丈夫か?すぐに治療を…」
「いいんですエックス君…私はもう…助かりません……」
元々適合出来ないカーネルのパーツを強引に取り込んだ時点で体に歪みが生じていたディザイア。
ノヴァストライクやギガブレードなどの度重なるダメージもあり、見た目以上に内部はボロボロだった。
「………」
「エックス君…このサーベルをアイリスさんに返して下さい…カーネルのDNAは此処から出て、すぐの部屋にあります…………。私のボディはここに置いていって下さい…私にはもう…彼女に…ルインさんに合わせる顔がありませんから……もう…これ以上、彼女を苦しませたく…ない…っ!!」
守りたいと思っていたルインを逆に傷つけそうになったことに気づいたディザイアはルインに対してけじめを通そうとした。
「……分かった。すまないディザイア………彼女は俺が守る。君の分まで」
もうルインに合わせる顔がない。
これ以上彼女を苦しめたくないと訴えるディザイアの意志を尊重し、その願いを叶えてやることにしたエックスは彼に誓いの言葉を立てながら部屋を後にした。
「エック、ス君………世界を………ルインさ…んを………頼み…ま、す………」
心を取り戻し、自分の守ろうとしたものをエックスに託すと、愛ゆえに狂気へと走った悲しきレプリロイド、ディザイアは静かに機能停止した。
一方ゼロはエックス同様、ジェネラルの近衛兵を薙ぎ倒しながら先へと進む。
「チッ…ジェネラルはどこにいる…!!?」
苛立ちながらジェネラルを探すゼロ。
広い部屋に出たが、此処にもいないようであり、深い溜め息を吐きながら更に前進しようとした瞬間。
「クックック…随分と苛立っているようだなゼロ」
ゼロの前に真っ黒な装束を纏った1人のレプリロイドが姿を現し嘲弄するように言い放つ。
「…………………」
フードで顔こそ覆い尽くしているが、その声を今更ゼロが聞き間違えようがない。
「この声…シグマか…やはりまだ生きていたのか……しつこい奴だ…」
寧ろゼロは納得さえ感じていた。
眼前の男の狙いも大よそ想像がつくが故にゼロはそこに触れはしなかった。
「死ねぬよ…人間達とそれに
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