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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第92話:Final Weapon
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…。
「(力が欲しい。彼を倒すための力じゃない。彼を救うための力を!!)」
『…分かった。エックス』
「(ライト博士!?)」
『エックスよ。とうとうこの力を渡す時が来たようじゃな。お前に究極のアーマー…アルティメットアーマーを与えよう』
「(アルティメットアーマー…?)」
『未完成ではあるが、その名の通り究極の戦闘能力を追究したアーマーじゃ。以前話したようにフォースアーマーは元々別のアーマーでスペックダウンさせたのがフォースアーマーなのじゃ。お前の潜在能力、特に戦闘能力を最大限に引き出す能力を持つ。しかし、それ故にお主に掛かる負担も甚大じゃ…』
「(構いません博士。彼を救えるなら、どうか私にその力を!!)」
『分かった。今のお前なら力に振り回されることはないじゃろう。フォースアーマーのリミッターを解除する…フォースアーマー、リミッター解除プログラム…作動!!』
エックスの中で何かが外れた気がした。
−−フォースアーマー、セーフティーロック解除。アルティメットアーマー…システムスタンバイ。−−
「うおおおおお!!!!」
突如レイジングエクスチャージを発動していないにも関わらず、エックスの体から凄まじいエネルギーが吹き荒れる。
「何!?」
フォースアーマーが光り輝き、形を変えていき、純白だったアーマーが深い紺色に変わっていく。
Xブレードがバスターに組み込まれたことによりバスターからより強力なビームブレードを発現出来るようになった。
「(くっ…何て強大な力なんだ…心が“力”に飲み込まれそうになる…!!)」
あまりにも強大過ぎる力故か、圧倒的なまでの破壊衝動がエックスに襲い掛かるものの、エックスはその破壊衝動を強靭な精神力で捩じ伏せた。
「ディザイア…今、助けてやるぞ!!」
バスターの銃口からブレードを発現させるとディザイアに向けるエックス。
「フフフ…アーマーガ変ワッタ程度デ私ニ勝テルトデモ?」
ディザイアの理性が再び狂気に埋もれてしまい、もう声には理性の欠片も無かった。
「ディザイアを救うにはこれしかない…すまない…」
狂気に囚われたディザイアを救うには倒すしかないと悟り、それを謝罪しながらエックスは構えた。
「サア…残念ナガラコレデオ別レデス……アノ世ニイル、同胞達ノ元ヘ逝キナサイ!!」
エックスに向けて巨大な目玉のようなエネルギー弾を放つディザイア。
「はあああ…!!ノヴァストラーーーーイクっ!!!!」
全身にエネルギーを纏ってエネルギー弾を粉砕しながらディザイアに突撃するエックス。
「愚カナ!!」
ワープでかわすディザイアだが、エックスはディザイアの位置を確認すると背部のバーニアで体
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