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ありふれた世界で一方通行
プロローグ
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人生とは数奇なものである。街中を歩いていたら不良にたかられている美少女を助けてそこから同棲が始まったり、突然異能力に目覚めて世界の闇と闘ったり。
そんな事が出来るラノベの主人公になりたいと思ったであろう人は多いはず。斯く言う俺も同じだ。ラノベの主人公になりたいと思った。俺の大好きなラノベ『とある魔術の禁書目録』の一方通行のように力を持って闘いと考えた。でもすぐに諦めた。だって普通の生活してたら転生とかしないだろ?何時までもそんな夢を持ってるやつは馬鹿だ。
…………そう思っていた時期が俺にもありました!
目の前の光景を見るまでは…………


(・8・)(・8・)(・8・)(・8・)


「儂は世界神。諸君らは転生者に選ばれた。これから諸君らには転生先で使える特典を決めて貰いたい」


自分の部屋のベッドに横になって目を閉じたら唐突に一面真っ白な空間に立っていた。周りには俺と同い年ぐらいの少年が立っており、彼らも皆驚いたような顔をしており、状況が分かっていないらしい。
そんな俺たちの前に現れて世界神と名乗った杖を着いた老人。彼が言うには、俺達は転生者に選ばれたから特典を選ぶ必要があるらしい。まさにラノベの異世界転生モノと同じ展開だ。違うのは俺以外にも複数人いることか。


「選ぶ特典は何でもいいんですか?」


隣にいた如何にも勇者ですって感じのイケメンが世界神に聞いた。


「ああ。選ぶ特典はお主らの自由じゃ。余程の無理難題でない限りは可能じゃ」


それは有難い。遠慮なく一方通行のベクトル操作能力を希望しよう。俺は世界神から手渡された紙にこれもまた手渡された羽根ペンでベクトル操作能力と書いた。
となると気になるのは転生先の世界だが……


「お主らに言っておくことがある。お主らは一人ひとり別々の世界に転生させることになっておる。また、選んだ特典が複数存在するような事にならないために、特典の原作とは違う世界になっておる。気をつけるのだぞ」


なるほど。どうやら『とある魔術の禁書目録』の世界にそのまま転生する訳ではないようだ。二人もいる学園都市第一位とか恐怖でしかない。


「さて、全員特典を決めたようじゃな。最後に何か聞きたいことはあるか?」


「転生先の世界は俺達の記憶にある世界なのか?」


またまたさっきのイケメンだ。てかアイツと世界神の掛け合いしかねぇなここ。


「それについては完全に言い切ることは出来ん。知っている世界の可能性もあれば、知らない世界の場合もある」


「前世の記憶は引き継がれるのか?」


これは俺だ。前世の記憶がなかったら転生したことすら忘れてしまうからな。ハッキリさせておきたかった。


「心配す
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