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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第91話
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リウイの答えを聞いたレンは小悪魔な笑みを浮かべ、静かな笑みを浮かべているミュゼの様子に気づいたアッシュが眉を顰めている中アルフィンは疑惑の目でミュゼを見つめていた。
「―――それとユウナ・クロフォード。お前の言っている事は2年前のクロスベル動乱の主犯の一人である”風の剣聖”アリオス・マクレインにも当てはまる事に気づかないのか?」

「そ、それは…………で、でも!アリオスさんは今もノックス拘置所で罪を償っていますし、ご自身の罪を償う為に先月のクロスベルで起こった結社の”実験”の時も教官達に協力してくれましたよ!それに対して、鉄機隊の人達は結社時代に犯した罪を償っていないじゃないですか!」
リウイに指摘されたユウナは辛そうな表情で一瞬答えを濁したがすぐに反論した。
「その件に関しては心配無用だ。――――少なくても鉄機隊にはお前の目でも確認できる償い方を考えている。」

「「へ。」」

「ふむ…………一体どのような償い方になるのだろうな?」

「フフ…………私はどういう形で償う事になるか、今のリウイ陛下の話を聞いて何となく予想はできたわ。」
リウイの答えにユウナとデュバリィの双方が同時に呆けた声を出している中、興味ありげな様子で考え込みながら呟いたアイネスにエンネアは苦笑しながら答えた。


「それと念の為に確認しておくがリアンヌ、鉄機隊はああいっているが、お前自身の答えとしてはどうなんだ?」

「…………二つ、彼女達に確認したい事があります。デュバリィ、シュバルツァー達―――”特務部隊”を”結社の鉄機隊最後の相手”として選んだ理由は”七日戦役”でのメンフィル帝国軍によるパンダグリュエル制圧作戦から始まった因縁の相手だからですか?」

「ええ、そうですわ。欲を言えばリアンヌ様だった頃のマスターがお仕えしていた主であるかの”獅子心皇帝”が建てた学び舎で学ぶ者達であり、特務部隊の者達と共に何度も私達の前に立ち塞がった”Z組”とも決着をつけたかったですが…………彼らは特務部隊と違い、メンフィル帝国による指示に従う義務は存在しませんから除外したのですわ。」

「フフ、ちなみに灰色の騎士達に加勢したかったら加勢しても構わないわよ?―――本気になった私達”鉄機隊”には人数による戦力差は関係ないもの。」

「うむ、むしろ我々にとってはより闘志を燃やせる戦いとなるだろう。」

「―――まあ、アルゼイドの娘や西風の妖精(シルフィード)を欠いて”紫電(エクレール)”頼りである旧Z組と、マスターの薫陶のお陰で”少々実力を付けた程度の新Z組”が灰色の騎士達に加勢した所で大した障害ではありませんもの。」
リウイに促された後に問いかけたリアンヌの質問にデュバリィが答えた後エンネアとアイネスはそれぞれ不敵な笑みを
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