第91話
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せずにエレボニア帝国から庇うなんて間違っていません!?」
「ユウナさん、幾ら隠居の身とはいえ、リウイ陛下はメンフィル帝国の皇族でしかも、メンフィル帝国の初代皇帝ですよ。」
「…………無礼を承知で意見させて頂きますが、彼女の言う通り、エレボニア帝国政府に話を通す事もなくそのような事を独断で決めるのは筋が通ってはいないのではないでしょうか?」
リィンまでリウイの確認の問いかけに頷くと驚きの声を上げたユウナは真剣な表情でリウイを見つめて反論し、アルティナはリウイ相手にも怖気づく事無く意見するユウナに忠告をし、ユーシスもユウナに続くように真剣な表情を浮かべてリウイに意見をした。
「我らメンフィルは先程”神速”が口にしたように、本来ならば敵対同士となるであろう光と闇の勢力を区別せず、全て受け入れて共に生きる―――”全ての種族との共存”を謳っている。レオンハルトの例のように、メンフィルは過去敵対関係であった者達も我らメンフィルの謳い文句にして理想である”全ての種族との共存”に恭順を示すのであれば、”外道”でなければ受け入れている。そもそも列車砲の件もそうだが、この要塞の不当占拠の”主犯”は元・北の猟兵で、結社の関係者の処遇についてはリィン・シュバルツァーへの例の要請にもあったように我らメンフィルに優先権がある。よって、鉄機隊の処遇についてエレボニア帝国政府がリィン・シュバルツァーに要請を出した時点で口出しする権利はない。」
「…………それは…………」
「……………………」
「…………確かに結社の関係者の処遇も任せられている例の要請を持ち出されると我々としても反論し辛いですね。―――ちなみにまさかとは思いますが今回の件も、もう一人のエレボニア側のカイエン公爵候補と話がついているのですか?」
リウイの正論に対して反論し辛いユーシスは答えを濁し、サラは複雑そうな表情で黙り込み、アンゼリカは疲れた表情で溜息を吐いて気を取り直して一瞬だけミュゼに視線向けた後真剣な表情でリウイに訊ねた。
「さすがに鉄機隊の件までは想定外の為、例のもう一人のエレボニア側のカイエン公爵候補にもまだ話は通していない―――が、向こうも我らメンフィルと自分達―――エレボニア側のカイエン公爵家を含めたエレボニアの貴族勢力の和解の為に”普通に考えれば非常識な条件”をこちらにも求めてくるだろうから、こちらがその条件の一部を受け入れる事を条件にすれば鉄機隊の件についても呑むだろう。」
(クスクス、少なくても自分がリィンお兄さんの伴侶になる条件は確実にレン達に呑ませるでしょうね♪)
「………フフッ……………」
(あん…………?)
(あの娘ったら、メンフィル帝国にどんな条件を求めるつもりなのかしら…………
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