第91話
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鉄機隊の驚愕の提案にリィンは思わず絶句し、ミリアムは驚きの声を上げ、サラは疲れた表情で溜息を吐き、ユーシスは厳しい表情でデュバリィ達に指摘した。
「ええ。―――NO.Uの件を考えればメンフィル帝国は罪無き民達に刃を向けるような”外道”な真似をしなければ、例え結社や猟兵のような裏に生きる者達もメンフィル帝国自身が謳い文句としている”光と闇の勢力を区別せず、全て共存する”という謳い文句通り、受け入れています。エレボニア出身の貴方たちにとってはあまり面白くはない話でしょうが、メンフィル帝国とエレボニア帝国の”力関係”を考えれば、”この程度の些事”でしたら通ると思っていますわ。」
「それに確か例の灰色の騎士へ要請は結社の所属であった私達の処遇についても灰色の騎士―――メンフィル帝国に委ねられているのだから、メンフィル帝国が私達の処遇を決定するならば、エレボニア帝国政府も文句を言えないでしょう?」
「え”。」
「ア、アハハ…………まさかお兄様の例の要請をそのように利用してくるとはわたくし達も全く想定していませんでしたわね…………」
「というか、リィンに討伐か捕縛されるはずだった君達がリィンの要請を利用してメンフィルに投降するとか色々と間違っていない!?」
デュバリィとエンネアの答えに表情を引き攣らせて思わず呟いたリィンをセレーネは苦笑しながら見つめ、ミリアムは疲れた表情で指摘した。
「ど、どうしましょう、リウイ様…………?」
「神機―――それも神機の中でも”空間を操る能力”という最も優れた機体が手に入る事もそうですが、鉄機隊がレオンハルト准将のようにメンフィル帝国の戦力になる事はメンフィル帝国にとっても利は十分にある話ではありますが…………」
一方ペテレーネとエクリアは困った表情でリウイに判断を委ね
「…………ハア…………黒の工房や結社の戦力を確実に消耗させるためにわざわざ今回の件に介入したのに、こんな話になるとは完全に想定外だ…………―――が、確かにメンフィルにとっても悪くない提案ではあるな。――――――そういう訳だからリィン・シュバルツァー。鉄機隊の提案について文句はないな?」
判断を委ねられたリウイは疲れた表情で溜息を吐いた後気を取り直してリィンに確認した。
「は、はあ…………”蛇狩り”も関係している今回の要請に関しては”討伐”か”捕縛”ですから、自ら投降を申し出たこの場合だと一応”捕縛”という形になりますから要請通りですし…………というかそもそも要請を出したのは陛下達ですから、陛下達がそう判断した以上、自分には反論のしようがないですし…………」
「ちょっ、ええっ!?こんな大騒動を起こした人達を許して、今までの罪の償いもさ
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