第91話
[5/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
故、わざわざ元・北の猟兵達と協力してこの要塞を占領するような罪を重ねてまでリアンヌさんと会う事にしたんですか?会うだけでしたら他にももっと穏便なやり方があったと思うのですが…………」
デュバリィの答えを聞いたユーシスは驚き、セレーネが戸惑っている中、ツーヤは静かな表情でアルグレオンに視線を向けた後デュバリィ達に問いかけた。
「それについては我々も元・北の猟兵達と同じ穴の狢と言えば理解できるかな?」
「”元・北の猟兵達と同じ穴の狢”って………」
「…………なるほどね。アンタ達も連中のように”結社の鉄機隊としての意地”を見せる為に、今回の騒動に関わっていたのね…………」
アイネスの答えにユウナが目を丸くしている中事情を察したサラは複雑そうな表情でデュバリィ達を見つめた。
「ええ、そうよ。―――まあ、私達”鉄機隊”が終わりを迎えているのは2年前マスターが結社と決別し、”英雄王”に新たな忠誠を誓った時点でしょうね。自分で言うのもなんだけどお仕えするマスターを失ってもなお、2年も”既に終わった鉄機隊”を続けられたと思っているわ。」
「そして今こうしてこの場に現れたのはマスター―――いえ、あえてこの場では”シルフィア・ルーハンス卿”と呼ばせて頂きます。シルフィア卿からマスターの件も含めた更なる詳しい事情を聞くためですわ!」
「あ…………」
「”シルフィア・ルーハンス”…………?」
「確か”ルーハンス”はあの娘―――ミントがメンフィルから貴族の爵位を貰った時の貴族としての家名だそうだけど…………もしかして、何か関係があるのかしら?」
「…………第U分校の件を聞いてからずっと気になっていたが槍の聖女―――いや、”鋼の聖女”が結社を離反してメンフィルに所属を変えた経緯は俺達も知らなかったな…………」
「そうだよね〜。今までみんな忙しかったから、事情を知っていそうなプリネ皇女達から聞く暇もなかったもんね〜。ちなみにアーちゃん達も鋼の聖女の件について何か知っているの〜?」
「…………まあ、ある程度は。」
デュバリィの話を聞いたイリーナは呆けた声を出して辛そうな表情でアルグレオンに視線を向け、聞き覚えのない名前を聞いたゲルドは不思議そうな表情をし、サラは考え込み、ユーシスの疑問に続くように呟いたミリアムに訊ねられたアルティナは静かな表情で答えた。
「…………そうですね。ちょうどいい機会ですから、リアンヌ様が何故結社を離反してお父様に忠誠を誓った理由を皆さんにもお話しします―――」
するとその時プリネが静かな表情で申し出て、リアンヌの事についてリアンヌと同じ”転生者”の例としてエステルの事情も含めて説明をした。
「鋼の聖女―――いや、槍の聖女にかつて”メンフィルの守護神”と称えら
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ