暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第91話
[12/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
…………―――デュバリィ、エンネア、アイネス。最後の確認ですが…………貴女達は私が”アリアンロード―――リアンヌ・サンドロッド”ではない事を承知の上で、再び私の下で研鑽を積みたいのですか?」
それぞれ闘志を高めているZ組や特務部隊の様子を見て微笑んだリアンヌは気を取り直してデュバリィ達に問いかけた。
「はい!…………大陸辺境の小貴族に生まれ、故郷と家族を喪い、両親の仇を取る事もできずに嬲られようとした哀れな小娘がせめて一対一となるよう、間引き…………仇を取った小娘を拾い、根気よく導いて下さったのはマスター―――シルフィア卿であることは変わりませんもの。そしてそれはエンネアとアイネスも変わりませんわ。」

「ああ…………一度は遊撃士協会(ギルド)に所属した事もあったが、規約に縛られた遊撃士の紋章など投げ捨てて構わないと思える程の気高く、慈悲深く、しかし容赦なく悪を断つあの武に一目で魅せたのは貴女です―――マスター。」

「フフ…………かのD∴G教団による幼い頃からの洗脳と異能開発された私と死闘を繰り広げ、敗北してそのまま果てる事も受け入れようとしていた私に『せめて己の目で世界を見てみなさい』なんて言ったのは貴女なのですから、責任をもってこれからも私を導いてください。―――どんな事情があってもマスターはマスターですよ。」

「ハアッ!?」

「このタイミングでさり気なくとんでもない事実を連続で暴露するとか理解不能です。」

「へえ?まさか鉄機隊の一人が”教団”の関係者だったなんて、凄いスクープね♪」

「…………彼女達の出自についてレーヴェは知っていたのかしら?」

「―――いや、”神速”が帝国貴族の出身であることは知っていたが他の二人に関しては初耳だな。」

「…………彼女達がリアンヌ分校長に心酔している真の理由が今ようやくわかりましたね。」

「ああ…………」
リアンヌの問いかけに頷いた後に答えたデュバリィ達が口にしたそれぞれの驚愕の過去に仲間達がそれぞれ驚いている中サラは思わず驚きの声を上げ、アルティナはジト目で呟き、レンは興味ありげな様子でエンネアを見つめ、プリネに訊ねられたレーヴェは静かな表情で答え、エリゼの言葉にリィンは静かな表情で頷いた。
「そうですか…………―――いいでしょう、ならば私はトールズ第U分校の分校長として、そして鉄機隊の主として此度の決戦、見届けさせて頂きます。―――双方、全力をもって遺恨を残す事なく正々堂々互いの決着をつけなさい!」

「イエス・マム!!」

「イエス・マスター!!」
デュバリィ達の答えを聞いて静かな笑みを浮かべたリアンヌは双方に対して指示をし、リアンヌの指示に対して双方はそれぞれ力強く答えた後リィンは”鬼の力”を解放し、デュバリィ達”鉄機隊
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ