第四章
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「任せて下さい」
「政以外のお仕事で来られているのに申し訳ないですか」
「何、これも仕事ですから」
アルフィアンは市長に真面目な声で答えた。
「お気になさらぬ様」
「そう言って頂けますか」
「はい、では」
アルフィアンは貝殻の向こうの市長にさらに言った。
「詳しいお話を」
「それでは」
市長はアルフィアンに言われるままその詳しい話をした、そしてだった。
その話の後でだ、アルフィアンは貝殻での連絡の後で会話の時は黙っていたブッパースウォングに対して話した。
「貝殻での会話は」
「聞いてただ」
ブッパースウォングはアルフィアンに真面目な顔で答えた。
「ほなやな」
「はい、今からです」
「ワン家の娘さん探すか」
「そうしましょう」
二人でこう話してだ、そのうえで。
二人でアルフィアンがこれまで聞いた娘の外見を頼りに彼女を探しに出た、ここでアルフィアンのレンジャー、身のこなしが素早く目利きも利く職業の利が出てだった。
娘はシンガポールのある公園の中にいるのをアルフィアンが街を術も使って素早く探し回った中で見付けた。彼は貝殻ですぐにブッパースウォングを呼んでだった。
そうして娘にだ、優しい声をかけた。
「探しましたよ」
「貴方達は」
「貴方を探す様に言われた冒険者です」
身分を偽って答えた、探偵にしようかと思ったがこうした格好の探偵はいないのでそれでそうは名乗らなかった。
「依頼を受けまして」
「そうですか」
「またどうして家出を」
アルフィアンは娘に穏やかな声で尋ねた。
「そうされたのですか」
「実は結婚が決まっているのですが」
「お相手のことで不安で」
「はい、お相手の家のことも」
「どのお家でしょうか」
「台湾の方の杜家とのことですが」
「杜家といいますと」
この家の名前を聞いてだ、アルフィアンはすぐに言った。
「有名なお家ではないですか」
「造船でしたね」
「そちらで利を得ている家です」
造船業を経営しているということだ。
「そのお家ですね」
「あちらのご嫡男と結婚しますが」
「それでもですか」
「はい、聞くところによりますと」
娘は弱々しい声で答えた、上等の白いブラウスとスカートという身なりで白く楚々としたハツカネズミの顔をしている。
「いつも仮面をしておられて素顔は」
「醜いと」
「そうした噂を聞きまして、そして行いも」
そちらもというのだ。
「残虐だと」
「そうした噂がありますか」
「ですから」
「いえ、それは全てです」
「全てとは」
「噂です」
アルフィアンは娘に今度は確かな声で答えた。
「私は杜家のことは知っています」
「そうなのですか」
「あちらでお仕事をしたこともありまして」
娘はこの話は冒
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