暁 〜小説投稿サイト〜
ヴァンガードG ネクステージジェネレーション degrade
Turn;final 遥かなる未来へ
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わからず困惑するクロノジェットの前に一枚の白い羽が舞った
「えっ!?」
クロノジェットの前に降り立ったのは白い翼を伴った天使の姿
「バカな………ガウリール・プリムがなぜ!」
「シェンメイなの?………」
ミライの言葉に振り返ったガウリールの笑顔は確かにシェンメイの面影があった
彼女の疑問に答えたのはともに戦うドランだった
「彼女はユニットに対する強い思いを抱いていた………そう、フォールされてもなお強くつながるほどの強い憧れを」
「じゃあ!?」
「そう、彼女にもディメンショナルオーバー・ストライドを実現する資質があった」
グレイエンドの放った黒い衝撃波をガウリール・プリムが鋏を振り下ろして切り裂いた
「ミライさん!」
衝撃波を切り裂いた勢いがそのままグレイエンドに直撃すると大きく隙が出来た
その隙を狙ってクロノジェットとクロノファングが突っ込んでいく
「………」
最後の瞬間、ミライはグレイエンドに何か語り掛けた

ディメンショナルオーバー・ストライドしたミライたちによって空間の亀裂が破壊され空が元に戻ったころにはすっかり日が沈んで夜になっていた
「あっ、流れ星」
ミツキの言葉と共に全員が夜空を流れていく星を見上げた
倒れていたフォールファイターたちも起き上がってその美しさに見とれた

「これですべて終わったんだ、再び二つの世界の流れは正常化される」
「ドラン………根絶者たちはどうなるの………やり方は間違っていたけど、彼らは失った故郷を取り戻したかった」
「そうなってしまったことの責任は僕たちにある………どれだけ時間がかかるかわからないけど、かつてリンクジョーカーを受け入れたように、彼らが惑星クレイの住人として生きていけるよう、努力するつもりだ」
「私も応援してる、いつかまた………」
「ああ、また会おう、ミライ」

あれから一か月
「やったー!タツマさんに勝ったー!」
すっかり元通りになったシェンメイはタツマとのファイトに勝利し舞い上がっていた
「良かった、シェンメイさんが元気になって………それにしてもタツマさん、そんな調子で明日から大丈夫なんですか」
「お前だってさっき負けてただろうが」
ミツキの言葉に反論するタツマ
言い返せないミツキは複雑そうに視線をそらした
そんな二人を見てコユキがくすくすと笑う
「ごめん、遅くなっちゃって」
「ミライさん!ファイトしましょうよ」
遅れて店にやってきたミライにシェンメイが声をかける
彼女たちは明日、延期されていたサーキットに出場するためシンガポールへと旅立つ
「そういや、クロノさんはシンガポールにいるんだっけ?」
「ええ、お父さんが研究していた次元の通路も、ディメンショナルオーバー・ストライドの影響で消滅しちゃったから、今頃苦労してるんじゃない
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