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人形館の恐怖
第六章
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 彼の娘がハノイで学校の先生をしていた、その娘は父と彼女の大叔父を自分を訪問していたズーとチュットから聞いて驚いて言った。
「父は私が幼い頃にです」
「お亡くなりになりましたの」
「はい」
 役所の者と身分を隠す二人に答えた。
「母も。そして私は母方の親戚の人に引き取られて」
「育てられましたのね」
「それで父から聞いた話はなく」
 それでというのだ。
「大叔父のことも洋館のことも」
「そうでしたの」
「ただ。私を育ててくれた親戚、叔父から聞いていました」
 娘はズーに話した。
「父は時々今の仕事が落ち着いたら」
「その時は、ですのね」
「洋館に行きたいと」
「貴女の大叔父さんのおられた」
「そう言っていたとか、ではその洋館は」
「ええ、まだありますわよ」
「そうですか、ですが父の子供は私一人で」
  それでと言うのだった。
「私以外にはですね」
「洋館の相続者はおられませんわね」
「ではです」 
 それならとだ、娘はズーに答えた。
「私は叔父夫婦の家で幸せに暮らしていて今度叔父夫婦の間に生まれた」
「その方とですの」
「結婚することになっていまして」
「このハノイで暮らされますの」
「もうそちらには」
「ではもう洋館は」
「処分させて頂きたいです」
 こうしてだった、娘は洋館もその土地も全て売ることになった、すると洋館が好きな金持ちがだった。
 洋館も土地も高値で買ってお祓いをしてアンデットモンスターを全て排除してから住んだ、すると老人の亡霊もその一部始終を見てだった。
 満足したのか成仏しこの世を去った、これで一件落着となった。洋館の住み心地は金持ちと一家が言うには実にいいとのことだ。
 ことを終えたズーはチュットと共に街を出ることにした、その時に。
 その手にあるものが宿った、それは何かというと。
「これはまた凄いものですわね」
「それ衣やん」
「はい、元始天尊の衣ですわ」
「神仙の中でも最高位っていい仙人さんやん」
「その方の衣ですので」
 金と銀に眩く輝く衣を手に言うのだった。
「これを身に着けますと」
「物凄い防御力ありそうやな」
「あらゆる魔からも護ってくれて」
 そしてというのだ。
「あたくし様の知力もですわ」
「上げてくれるんやな」
「そうした神具ですわ」
「それは凄いな」
「これを身に着けて」
 ズーはさらに話した。
「これからはですわ」
「先の二つの神具も使ってな」
「ことを進めていけますわ、そしてあたくし様自身も」
 ズーはさらに言った。
「今回の神託で、ですわ」
「強なったんやね」
「はい、全体的に一回り程」
「成長したんやね」
「そうなりましたわ、では」
 それならとだ、ズーはさらに言った。
「これからまた
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