第二章
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まずはケーキとコーヒーを楽しんでだった、そのうえでビンの街を歩き回って神託を探した。するとだった。
二人は一日街の中を歩き回って街に一つ変わった場所があることに気付いた、それで夜居酒屋でベトナム名物生春巻きにビーフンそしてベトナム風炒飯と孵化寸前の鶏の雛の卵を酒と一緒に楽しみつつ話した。
「街の東側の洋館ですけれど」
「今は誰も住んでない」
「あの洋館は」
まさにと言うのだった。
「何かありそうですわね」
「以前翼人のお金持ちが建てたそうやね」
チュットは生春巻きを食べつつ述べた、他には水牛のチーズもある。尚二人が今飲んでいる酒はワインである。
「そうやね」
「ええ、そう言われてますわね」
「お金持ちは生涯独身で人形を愛していた」
「そしてお金持ちが老衰で亡くなってから」
「洋館には誰も入らん様になって」
「今どうなってるかはわからない」
「そう言われていますわね、そして」
チュットはビーフンをすすってからグラスの中の赤ワインを飲んだ、そうしてからズーに対して話した。
「あたくし様の勘ですと」
「洋館がやね」
「神託の場所ですわね」
「ほな明日やね」
「ええ、洋館に入りまして」
そうしてというのだ。
「そのうえで、ですわ」
「洋館にある神託を果たす」
「そうしますわ」
「ほなね」
「明日の朝ですわ」
こう言ってだ、そしてだった。
ズーは今はチュットと共に今はベトナム料理を食べてワインも飲んだ。二人はしこたま飲んで食べてだった。
次の日の朝二人は粥を食べてから街の東に向かった、そして洋館の前に行くと。
生きているものの気配は一切なかった、それでだった。ズーはその目をきらきらとさせてそうして自分の隣にいるズーに話した。
「この気配は」
「生者の気配ないから」
「この気配のなさがですわね」
「もう何よりも」
まさにと言うのだった。
「何かあるという証ですわ」
「そやね、私も」
ドルイドの力を使ってだ、チュットは洋館から自然つまり生きているものの気配を探したがなかった。それでまた言った。
「これはね」
「気配がなくて」
「やっぱり何かあるって」
「思いますわね」
「ほなこの洋館に」
「今から入りますわ」
こう言ってだ、ズーは自分から洋館の正門に向かった。そうして術で門の鍵を開けてそうしてからだった。
チュットと共に洋館に入った、最初は左右対称のフランスのロココ様式を思わせる見事な庭であったが。
その庭を見てだ、チュットはズーに言った。
「何といいますか」
「草花が豊かに見えてね」
「それでお池もありますけれど」
「全部あれやね」
「造りものですわ」
よく見ればそうであった、草花もその周りを飾っているものも全てだ。造花やそ
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