第六章
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「警察の協力を得ている、来てもらおうか」
「!!」
物乞いはテレサのその言葉に咄嗟に移動の術を唱えようとした、だがテレサは物乞いが術を唱える前にだった。
手にしている死神の鎌で首を刎ねた、移動の術を使って逃げようとしたのを理由としてだ。治安の悪い地域では警察を出しての呼びかけに逃げようとすればこうした行為も星の者達ならば連合では認められるのだ。警察もである。そうして男の首と身体を持って行ってだった。
警察で尋問をした、相手の術を封じてこちらは洗脳の術を使ってだった。
すると男は子供の頃から生物の命を奪うことが好きで大人になってからは魔術師となり術で人を殺すことをしようと思っていた、だが今の術ではすぐに殺人がわかってしまうと考えて。
邪法の研究に手を染めその中で例の術に辿り着いた、そうして物乞いに化けて街で無差別の殺人を楽しんでいた。物乞いとして残飯を漁りおめぐみをめぐんでもらう生活を送っていたがそれでも彼は人を殺せて満足していた。
男は全て自白させられると一連の事件の真犯人として裁判にかけられ凌遅刑の後で魂を消された。術をかけられて殺人をしてしまった者達は操られたに過ぎず自身の考えのことではないのでこのことが考慮されて釈放された。
事件は終わった、二人は警察から事件を解決した報酬をギルドを通じて得てだった。
イロイロの居酒屋でフィリピンの豚の丸焼きであるレチョンに野菜を米のとぎ汁で煮て塩辛で味を調えたスーププラングランとフィリピン風パエリアであるアロス=ア=ラ=バレンシーナにデザートにナナナの上げ春巻きトゥロンをフィリピンン産のラム酒をジュースで割ったもので楽しんでいた。
その中でテレサの横に何かが出てきた、それは何かというと。
赤い鎧だった、テレサはその鎧に触れてからマーガレットに話した。
「ミカエルの鎧だ」
「あの大天使の」
「そうだ、この鎧はだ」
その赤い燃え盛る様なプレートメイルに触れての言葉だ。
「火の力も宿している」
「ミカエルは火の天使やさかい」
「そうだ、その鎧がだ」
「テレサちゃんのものになるんやな」
「うむ、この鎧を身に着けると」
テレサはマーガレットにさらに話した。
「剣や槍、銃弾等だけでなくな」
「術からもやな」
「これまでとは比較にならないまで守ってくれる」
「それは何よりやな」
「そして私自身もだ」
テレサはさらに言った。
「神託を適えてな」
「強くなったんやな」
「これまでよりも一回りな」
そうなったというのだ。
「全体的にな」
「それは何よりやね」
「ではだ」
ここまで話してだ、テレサは微笑んでさらに述べた。
「これからはだ」
「そやね、フィリピン料理食べて」
「全て食べてだ」
そのうえでというのだ。
「行くとしよ
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