第二章
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「ほんまにな」
「最下級のな」
「言うなら雑魚で」
「それも雑魚中の雑魚」
「その程度のモンスターやな」
「冗談抜きでな」
ハリムも言うことだった。
「レベル一や二、精々五位のな」
「駆け出し冒険者が相手をするモンスターや」
「そんなモンスターを相手はな」
「そら中級以上やとな」
その域にいる冒険者達はというのだ。
「相手にせんわ」
「そやな」
「最近冒険者育成のシステムも整ってる」
アミンはこのことについても言及した。
「駆け出し冒険者は闘技場で自分が戦いたいモンスター出してもらって戦える」
「それで経験値積んでそこからもレベル上げられる」
「そやからな」
「弱い冒険者はな」
実はレベル一や二だとギルドの方も依頼に申し込んでも断られてまずは闘技場で鍛錬を積むことを勧められるのだ。
「滅多にギルドに出ん」
「そうやろ」
「そやな」
ハリムも頷くことだった。
「そやから低レベルのモンスターばかりの場所は」
「滅多に誰も行かんな」
「それが今回やな」
「僕等やと」
アミンはさらに言った。
「もう一人でドラゴンどころか最高級の天使や悪魔でも倒せる」
「星のモンはな」
これは星の者達では一番力が低いとされている人の星の者達でもだ。
「そやな」
「最高級の天使でレベルは百五十」
「こっちはもっと高い」
レベルにしてだ。
「それやとな」
「スライムとかそんなんは」
「敵やないわ」
「そやな」
こう二人で話す、そしてだった。
ここでだ、アミンは首を傾げさせてハリムに言った。
「多分これが神託やけどな」
「それでもやな」
「レベルの低いモンスターばかり倒す」
「そんな神託あるんかいな」
「それや、どんな神託や」
アミンは今度は腕を組んで言った、歩きながら。
「一体」
「それな」
ハリムも怪訝な顔になりアミンに応えた、コボルトの犬の顔をそうさせている。
「おいらもそう言われるとな」
「思うやろ、それでな」
「それで?」
「最下級のモンスターでもな」
「何かあるか」
「そうちゃうか?毒持ってたり変に知性持ってたり」
こう言うのだった。
「それでや」
「難しい」
「そんな話ちゃうか?」
「そうかもな」
ハリムはアミンの言葉を聞いて頷いた。
「そう言われたら」
「そやからな」
「今回の冒険はやな」
「弱いモンスターばかりでもな」
「用心してやな」
「行こうか、スライムにしても」
最下級のこのモンスターでもというのだ。
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