暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第73話:Counterpart
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滅茶苦茶高いしな…」

「ああ、全くだ。あのレベルの高さを他の女性隊員も見習って欲しい位だぜ」

【あんた達、もう一度表に出な】

女性隊員に引き摺られていく男性隊員達。

【でぇえええええやあああああうぅぅぅっ!!!】

途中の断末魔は聞かなかったことにしよう。

模擬戦の結果は引き分けに終わった。

カーネルは満足そうにアイリスを伴って帰っていき、そしてゼロとアイリスの邂逅、エックスとカーネルの模擬戦からしばらくしてアイリスはハンターベース本部にいた。

アイリスの研修場所である。

「(うぅ……。緊張するなぁ……)」

せめて配属先がルインのいる部隊であるようにと願いながら、アイリスは足を動かした。

そしてアイリスの願い通り、研修の配属先はルインのいる第17精鋭部隊であった。

「レプリフォースから研修生としてやって来たアイリスです。今日からお世話になります。至らない点も多々ありますが、これからよろしくお願いします!!」

勢いに乗せて全部言うと、アイリスは深くお辞儀した。

そうして頭を下げていると、誰かが近づいてきて、そっと手を差し出した。

それにアイリスも自分の手を重ね返し、ゆっくり視線と頭を元の位置に戻していくと親友の姿があった。

「こちらこそ、私は第17精鋭部隊副隊長のルインです。今日からよろしくお願いしますねアイリス」

「…………」

普段のぽややんとした雰囲気は無く、凛とした声と兄と同じように上に立つ者の威厳を持った親友に目を見開いた。

「…アイリス?」

硬直しているアイリスに疑問符を浮かべるルイン。

「あ、す、すみません。ルイン副隊長」

慌てて手を握り返すアイリスにディザイアが苦笑しながら歩み寄る。

「緊張するのも仕方がありませんよ副隊長。彼女にとってここは初めて訪れる場所なんですから」

「あ、あの…あなたは……?」

「これは失礼しました。私は第17精鋭部隊に所属しているディザイアと申します。ハンターランクはA級。以後お見知りおきを、アイリスさん」

「ディザイア…“希望”ですか、素敵なお名前ですね」

ディザイアの紳士的な対応に安心したアイリスは彼の名前の意味に気づき、褒めた。

「ふふふ…何だか照れますね…ありがとうございますアイリスさん。」

照れ隠しに微笑むディザイアにアイリスも微笑んだ。

他の隊員達もディザイアに続くようにアイリスの元へやって来て、次々と手が差し出された。

予想外の友好的な歓迎に、アイリスはすっかり面食らってしまった。

パンッ!!

強く手を叩く音が響いた。

振り返ると音の発生源はルインであった。

「あなた達、彼女への質問なら後にして、今から
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