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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第65話:Grudge
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。
「え?」
「シグマウィルスに当てられたな。以前、ワームの正体を暴くため、わざと取り憑かれた時に感じた………奴の怨念を……シグマの怨念をな!!」
「なるほどな、ドップラーはシグマウィルスのワクチンを作るためにシグマウィルスを研究していた。その時にか」
「もしそれが本当なら、凄い皮肉だね。シグマウィルスを除去するためのワクチンを作るために研究していたのに本人がやられちゃうなんて」
「俺は貴様が憎い。貴様のせいで無用の戦いが生まれたんだ……でも、こんな幼い子供の前でこれ以上命を奪いたくない…終わりにしよう……滅びた悪魔に振り回されるのは…レプリロイド同士、傷付け合うのは…全ての戦いを終わりにしよう!!」
「エックス…良いのか?それで…」
「ああ、もう終わらせるんだ…」
エックスの言葉にドップラーは歪んだ笑みを浮かべながら口を開いた。
「………で、返答は“否”なのだな」
ドップラーの言葉に全員が目を見開き、ルインはドップラーを指差しながら叫ぶ。
「くっ…あなたにはエックスの気持ちが分からないの?これ以上やっても無駄な犠牲を増やすだけでしょう!?」
「良いことを…教えてやるわ。わしの身体にはジーロン弾がセットされている。わしの機能停止と同時に作動する。エックス…貴様がわしと組むなら、ジーロン弾の起爆装置を切ってやってもよいぞ」
「…ジーロン弾?」
「ジーロン弾じゃと………?」
「貴様…狂っているとしても限度があるぞ…!!」
「え?ケイン博士?ゼロ?どうしたの?何?何なのジーロン弾って?」
ケインとゼロの表情からして、とんでもない代物なのだろうが、初耳のルインからはあまりピンと来ない。
「ジーロン弾はお主が機能停止していた時に開発された兵器…地球上の生物を一掃してしまう電磁波爆弾じゃ!!」
「えーっ!?と言うか爆心地のあなたまで死ぬんだから意味ないじゃない!!」
「意味はある……あの方の世が来るのだ」
「っ!!あの…方…だと…?」
「怨念だと?あの方は“いる”!!私が完全なるボディを進呈した……シグマ様がついに地上の“王”となられるのだーーーっ!!!」
叫んだ直後、ドップラーが膝をついた。
いくら改造を施しても元々科学者レプリロイドであり、クロスチャージショットのダメージはやはり深刻だったらしい。
「ドップラー」
「わしが死ねば……体内のジーロン弾が作動して地球上の生物は……全滅だ……。わしの…死は……シグマ様の……創る…理想…郷の……と……な……る…」
そう言うと、ドップラーは機能停止し始めた。
「いかん!!」
「ジーロン弾が作動しちゃう!!」
ケインはドップラーに駆け寄るとドップラーの
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