暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第65話:Grudge
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る……」

「もう、私の理解が追い付かないよ…」

「安心しろ、この場にいる全員が理解出来ていない」

炎が消えると、ワームは巨大な双頭の怪物となり、エックスに襲い掛かる。

口に相当する部分の先端がエックスに向かって伸びるが、クロスチャージショットのダメージは凄まじく、後少しの距離で機能停止。

ワームは突風によって周囲に散らばり、風に飛ばされていくワームを見つめるエックスにルイン達が駆け寄る。

「ご…ご苦労じゃったなぁ…ようやったぞい」
 
「エックス、お疲れ様。」

「……ルイン…ケイン博士…俺は…結局…ドップラーを……」

ケインとルインの言葉にエックスは俯きながら話す。

「あれは仕方ない。ドップラーを倒す以外に方法はなかった」

「そうじゃ!!お前はようやったぞっ!!」

「自分を責めないでエックス。途中参戦の私が言うのもなんだけど、エックスはエックスに出来る精一杯をしたんだと思うからさ」

「全ては…あいつの残したデータが悪いのに……」

唇を噛み締めながら拳を握り締めるエックス。

[ミー]

【?】

ルイン以外には聞き慣れない声に全員が周囲を見渡すと、ルインが女神から授かったサイバーエルフが浮かんでいた。

「何だこのチビは?」

「私について来ちゃったんだ…」

[ミー、ミー]

サイバーエルフはエックスの元に向かうと、エックスの胸に飛び込み、可愛らしい笑みを浮かべる。

「…俺を慰めてくれるのかい?不思議な小さい子?」

[ミー!!]

「この子もライト博士から?」

「うん、まあね」

幼子の優しさに少しだけ癒されたエックスは少しだけ笑みを浮かべてルインに尋ねるとルインも取り敢えずそういうことにした。

そしてルインがエックスに声をかけようとした時、背後から何か崩れる音がして、全員が振り返る。

「ぐひひひ…」

「ドップラー!?」

「まだ生きていたのか!?」 

科学者レプリロイドであるドップラーがボロボロとは言え、あの爆発に耐えたことに驚愕する一同。

「素晴らしい…素晴らしいぞぉ、エぇッーーークスぅ。どうじゃあ、今からでも遅くない。我が軍門に下れ!!」

「ドップラーっ、生きておってくるたのか!?…のぉ……ドップラーよ…何がお主をそこまで変えたんじゃ。シグマウィルスワクチンを作り、理想郷を目指したお主が何故…」

ケインはドップラーが生きていてくれたことを喜ぶが、今まで気になっていたことを尋ねたが、ドップラーは聞く耳持たずにエックスに叫ぶ。

「エックス!!返答はいかに!!」

「シグマ…ウィルス………だな」

ドップラーの言葉に答えず、エックスはドップラーの豹変の原因を呟いた
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