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異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う
あ〜それは大変だ
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“奥の手”を使う、そう言いだした敵の親玉。
彼しかもう残っていないこの状況で、一体どんな“奥の手”が残されているというのか?
とはいえ、すでに都市を消滅させる魔法の準備はできているらしい。
それをこちら側に打ってくる、それが彼の“奥の手”なのだろうか?
そしてそれは何発も打てるのだろうか?
俺達のいる方は都市とは反対方面だが……そう思っているとそこで、今回の敵の指揮官がにたりと笑って動こうとした。
同時に弾かれたように……巫女であるキャサリンが叫んだ。
「こちらに向かって、都市を破壊するための魔法が一つ、使われます!」
それを聞いて、ざわめきが聞こえた。
周囲に悲鳴のようなものが上がる。
エリカもメサイアも小さく震えて、メサイアが、
「妙な魔法を感じる。これは俺でも危険かもしれない」
「兄さんでも危険……そんな……」
といったようなエリカの悲痛な声が俺の前から聞こえた。
俺の予想した通り都市を破壊する魔法が“奥の手”であったらしい。
邪魔する者を一瞬にして排除する必要も考えていたのかもしれない。
それが彼の“奥の手”であったようだ。
俺の予想しないような危険な技がここで使われたら、といった不安があったが今回は大丈夫であったらしい。
ただの力技で終わりそうだ。
そう俺が思っているとすぐ横にいたルーシーが、
「それならユウスケに全部お任せかな〜」
「ルーシーも頑張ってみるか?」
「……緊急時用の第23条4項はちょっとこの世界のダメージがきつくて周りの人の命が保証できません」
「あ〜それは大変だ。というかそれを使わないとまずいレベルか?」
「うん」
「そっか。キャサリンが焦ったり、エリカとメサイアがこんな感じで、アイル神官長も蒼い顔で固まっているのを見るとそうなのか〜」
「う〜ん、どうにかできるからユウスケはそこまで脅威を感じないのかな? この世界の一般人の感覚を取り付けるために、危険度に合わせて背筋が寒くなったり、体がブルブル震える
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はいる?」
「それがあると即座に魔法を使うのは大変なことになりそうだからやめておく」
ルーシーにそう返すとそこで俺は気づいた。
エリカとメサイアが、口をへの字に曲げて俺達を何か言いたそうに見ている。
兄と妹だけあってその表情はとてもよく似ていた。
そこで、
「お、お前達……わ、私をバカにして……もう許さんぞおおおおお」
と叫んだ。
どうやら今の会話は全て彼に聞こえていたらしい。
怒り狂ったように、これまでキャサリンが大事に抱えていたはずの箱を掲げた。
「その箱が一つだと思ったか? もしもの時のためにもう一つ用意しておいたのだよ。“起爆装置”をな!
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