四話目
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人集りが見える。
何事かと思って人集りに近づくが、残念ながら何を見ているのかは其処からでは分からなかった。
「嘘だろう、あの変態の兵藤がグレモリー先輩と」
そんな時、偶然聞こえた信じられない物を見たとでも言う様な誰かの呟きが状況を物語ってくれていた。
「朝田さんや、北山さんが、天地の野郎と一緒に登校しているのも、心底難いのに!」
一部四季への恨み節が混ざっているが、それは完全にスルーしておく事にした。
先日の女堕天使の一件の後、この世界の本来の流れ通りに一誠は悪魔へと転生したのだろう。
あの時に女堕天使の手で死ななかった分、イッセーが最悪の初恋と言うトラウマを背負わない事が良かったのか悪かったのか定かではないが、提示されたメリットに自分から食いついたのだろう。
その辺については自分達に迷惑さえ掛からなければ、頑張れ、と気の無い応援でもしておこうと思う四季だった。
リアスと一緒に登校するイッセーの姿を遠巻きに眺めている生徒を放置してさっさと学園に向かう四季達3人。
男女問わず向けられている殺意の渦の中にいるとも知らない一誠を無視して。普段は美少女二人を連れて通学しているのだから、四季の方に殺意が向けられているがこの日は静かに通学できることに内心良かったと思う四季だった。
一誠が松田と元浜にリアスと一緒に登校してきたことを問い詰められてた事を除けば、特に特筆する事なく普段の授業が終わった放課後。部活に行く者、帰り支度をする者といつもと変わらない放課後の光景。
「やあ、兵藤くんは居るかな?」
そんな言葉と共に教室に入って来たのは別のクラスの生徒である『木場 裕斗』。リアス・グレモリーの眷属の騎士の一人である。
荷物を纏めながら多少の警戒を込めて其方へと視線を向けると、木場がイッセーを呼びに来た姿が見える。
「グレモリー先輩の使いなんだ、一緒に来てもらえるかな?」
「あ、ああ」
周囲の女子から上がる意味不明な悲鳴と絶叫を聞き流しているのか、気にしていないのか分からない態度でイッセーを連れて教室を出て行く木場。
そんな二人を見ながら監視に使えるガジェットが無いことを惜しむ。
(まっ、ここで態々オカ研の部室のある旧校舎に忍び込んで会話を盗み聞きするなんて真似をしなくても良いだろう)
ルパンレンジャーの変装用の礼服とアイマスクもVSチェンジャーはいつでも取り出せるが、此処で相手の拠点に飛び込むのも正体を自分から教える愚行だと考える。
「なんで、あいつがグレモリー先輩に!?」などと絶叫している変態三男組の残り二人を一瞥しつつ、さっさと荷物を纏めて教室を後にする。詩乃と雫の二人と見た合わせているのだ。
桐生戦兎の能力があれば科
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