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異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う
仲間の兄
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現れた人物に俺は、体を震わせた。
なぜここにいるのか。
どうしてここにいるのか。
以前より数度、まったく関係がないはずなのに“遭遇”してしまったその人物。
彼は俺にたして、“ここで出会ったのも運命だ!”と言って襲い掛かってきた。
彼は脳みそまでもが“戦闘”の二文字でしめられており、戦うことに執念を燃やし……自身の体を痛めつける“マゾ”男なのだ。
そしてそんな彼に俺は目をつけられてしまった。
たまたま一緒に遭遇した戦いで共闘をした、それだけの出来事だった。
俺も正義の味方を気取るつもりはないが、困っている所を放っておけない性格であったためにこうなってしまったのだ。
それ以来俺の能力に興味を持ったのか、出会うごとに戦闘を繰り返していた。
また、余談ではあるが、俺達の世界についても詳しいルーシーが何やら好奇の目で俺達を見ていたのがとても気にかかっている。
いや、すべての女子がそうではないことを俺は知っているし、だが……まさか……。
とはいえ緊急事態に対して、そういった場所で突然“戦おう”と言い出すほど非常識ではなかったはずだ。
むしろこの状況では、彼の助力はあった方がいいだろう。
なんでも自然と困っている人間のいる方に足が向いていくらしい。
ルーシーが何かを設定したのかと思ったが、まったく関係がないとの事だった。
そう思いだしているとそこで彼が嗤った。
「ふむ、ここで四回目だ。いい機会だが、まずはここにいる奴らを全員倒してからにするか」
「デ、デハヨロシク」
そう俺は返すと彼は、
「ん? ユウスケは戦わないのか?」
「……」
「なぜすぐに実力を隠そうとするのかは分からないが、まあいい。俺の可愛い妹に手を出した奴らは、万死に値する!」
などと言い出した彼にエリカが、
「兄さん! 私、まだそんなにやられていないわよ!」
「……今、そこにいるユウスケの援護が必要だったな」
「……う」
「お兄ちゃん、それだけじゃなくてエリカが油断しているのにも気づいたぞ。この程度の最後の一撃、気が緩んでいなければエリカでも十分避けられたものだからな」
「……」
「まあ、いい“仲間”に出会えたんだろう。それはいいが、だからと言って油断をすると怪我をするし、仲間にも迷惑がかかるから気を付けるんだぞ」
「う、うん」
「じゃあ、行くか」
そう、彼……エリカの兄、メサイアがそう言うと兄と妹、二人そろって敵に向かって走り出したのだった。
一分後、集団の敵が倒されてその数秒後には、目にもとまらぬ速さで他の人達の援護に回ったメサイヤとエリカの二人によって、敵の集団は全滅した。
それに昼間襲ってきた指導役であるらしいあの男が蒼い顔で、
「ばか
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