第一話 クロスボーンガンダム
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こ」
「あっ?なんだって?」
「取り敢えず、ウモンじいさんはここ寝てたら風引くから部屋で寝な。
それと今日から入った新人の、」
「地球の日本から来ました。
天音 光汰です。よろしくお願いし━━━━━━」
「トビア?」
俺の自己紹介は、その一言でかき消された。
「え?」
まるで幽霊でも見たかのような表情をするウモンさん。
「えっと…トビア?」
誰かの名前だろうか。
オンモさんの話だと…失礼だがボケている?との事だが、もしかして俺の事を、そのトビア?さんと勘違いしているのだろうか?
「じ、じいさん。この子は、」
「トビア、トビア、トビア、」
よろよろ、とウモンさんはこちらにやって来る。
「お前さん…生きておったのかぁ…」
今度は泣き始めた。それも号泣。
「……?」
どう、対応すればいいのか分からない。
俺は慌ててリリアさんとオンモさんに助けを求めようとするが…。
「トビア…トビア、」
いつの間にかウモンさんは俺に抱きついていた。
「トビア、トビアやぁ…」
とても弱々しい腕から伝わってくる。
これは、なんだ。
俺の身体に、心に伝わる…この感情は?
その感情の名前を、俺は知らない。
でも、何故だろうか。
「…………………」
その感情の名前を、俺は知らない。
でも、何故だろうか。
「ただいま、ウモンじいさん」
俺は、この感情を知っているんだ。
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