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機動戦士クロスボーン・ガンダム・レイス
第一話 クロスボーンガンダム
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[9] 最初
こ」
「あっ?なんだって?」
「取り敢えず、ウモンじいさんはここ寝てたら風引くから部屋で寝な。
 それと今日から入った新人の、」
「地球の日本から来ました。
 天音 光汰です。よろしくお願いし━━━━━━」

「トビア?」

 俺の自己紹介は、その一言でかき消された。
「え?」
 まるで幽霊でも見たかのような表情をするウモンさん。
「えっと…トビア?」
 誰かの名前だろうか。
 オンモさんの話だと…失礼だがボケている?との事だが、もしかして俺の事を、そのトビア?さんと勘違いしているのだろうか?
「じ、じいさん。この子は、」
「トビア、トビア、トビア、」
 よろよろ、とウモンさんはこちらにやって来る。
「お前さん…生きておったのかぁ…」
 今度は泣き始めた。それも号泣。
「……?」
 どう、対応すればいいのか分からない。
 俺は慌ててリリアさんとオンモさんに助けを求めようとするが…。
「トビア…トビア、」
 いつの間にかウモンさんは俺に抱きついていた。
「トビア、トビアやぁ…」
 とても弱々しい腕から伝わってくる。
 これは、なんだ。
 俺の身体に、心に伝わる…この感情は?

 その感情の名前を、俺は知らない。

 でも、何故だろうか。

「…………………」

 その感情の名前を、俺は知らない。

 でも、何故だろうか。

「ただいま、ウモンじいさん」

 俺は、この感情を知っているんだ。








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