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機動戦士クロスボーン・ガンダム・レイス
第一話 クロスボーンガンダム
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 取り敢えず、入社式は仕事が会社が落ち着いてからで研修も仕事を教えながらその合間にだそうだ。
「じゃ、まずはウモンじいさんの相手でもお願いしようかね」
 ウモン…じいさん?
 そう言ってオンモさんは「ウモンじいさーん」と大声で呼ぶと。
「…………………」
 反応は無い。
 ここには居ないのかな?
「社長、ウモンじいさんならアイツのコクピットでお昼寝してますよ」
 近くにいた社員は、忙しそうにしながら所在を教えてくれた。
「あいよ。じゃあ、行こうか」
「は、はい」
 この空間はある程度、重力を調整しているのか無重力空間より動きやすかった。
 といってもまだまだ不慣れな訳だが、こればっかりは慣れるしかない。
「さて、コイツの中だね」
 それは、モビルスーツだった。
 物凄くボロボロでいつ壊れてもおかしくない状態。恐らく、作業用として使われているモビルスーツなのだろうが…こんなボロボロのモビルスーツを運用するのはちょっとアレだな。
 地面を蹴り、ジャンプする。
「いたいた、」
 コクピットは開いており、そこにはかなり高齢なおじいちゃんが気持ちよさそうに眠って……?
 なんだ、この違和感は。
 その違和感の正体は、ギャップだった。
 今にも壊れそうなおんぼろモビルスーツなのに、コクピット内部はそこそこ新しい。
 外観はボロボロなのに中身は最新型?
「このじいさんの名前はウモン・サモン。このブラックロー運送の古株で今は隠居して、たまに手伝いで来てくれるんだけどもかなりのお歳だからこの通り、」
 気持ち良さそうに眠っている。
「起きてる時は、モビルスーツのレストアを手伝ってもらってるんだけど今は人手不足で、人員配置がうまくいってないのさ」
「なるほど。
 という事は、俺の仕事はそのモビルスーツのレストア、という事ですか?」
「今の所はそうだね。
 人手不足で猫の手も借りたいくらいだから大変だと思うけど頼りにしてるよ」
「かしこまりました。ご期待に添えるよう尽力します」
 このブラックロー運送での初仕事は、整備士 ウモン・サモンの元でモビルスーツのレストアのノウハウを学ぶ事。
 モビルスーツに乗った事は無くもないが、モビルスーツをレストアする作業は体験した事が無いので内心、楽しみで仕方ない。
「……なんじゃぁ…騒がしいのぉ…」
 すると俺達の会話で目が覚めたのかウモンさんは大欠伸をした。
 おもむろに周囲を確認し俺達の方を見る。
「じいさん、こんな所で寝てたら風邪引くよ?」
「あっ?なんだって?」
「だから風邪引くって言ってんの」
 やれやれ、といった様子でオンモはさんは苦笑する。
「とまぁ、この通りのテンプレじいさんでね。
 たまに行方不明になるけど大体はここで寝てるから探すとしたらこ
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