第84話
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外に出たリィン達は通信で状況を説明した後先に演習地に戻るヴァリマールを見送っていた。
〜ブリオニア島〜
「ふむ…………力になれなかったようだな。」
「いや、俺の判断不足さ。だがあの白い神機―――尋常じゃない力を秘めていそうだった。」
「ああ、今のうちに手立てを考えておくがいい。私も有効な戦術を検討しよう。」
「ああ、よろしく頼む。」
そしてヴァリマールはミリアムとガイウスに視線を向けて頷いた後その場から飛び立って演習地へと戻って行った。
「フフ、以前にもまして人らしくなったようだな。」
「そだね。前はカタコトだったし。」
「はは、相変わらず昔の記憶は戻っていないらしいけどな。―――とにかくミリアム。無事でいてくれてよかった。ユーシスも安心してるだろう。」
「ええ…………それにミリアムさんの件を伝えた時にトワ先輩達も安心していましたわ。」
「ふふっ、先程城館にも通信を入れておきました。」
「あはは…………ホントありがとう!アーちゃんにZ組のみんなも!」
リィンとセレーネ、ミュゼの話を聞いたミリアムは無邪気な笑顔を浮かべてアルティナ達を見つめた。
「…………まあ、今後は気を付けて頂けると。」
「もーアル、素直じゃないんだから〜!」
「えっと、今のアルみたいなのが”ツンデレ”って言うんだったかしら…………?」
「ゲ、ゲルドさん…………一体どこでそんな言葉を覚えたんですか………?」
「…………まあ、大方ベルフェゴールかレン教官あたりが教えているんだろうな…………」
「はは…………」
「ハッ、やれやれだな。」
すました様子で答えるアルティナをユウナが微笑ましそうに見守っている中首を傾げて呟いたゲルドの言葉を聞いてそれぞれ冷や汗をかいたセレーネは表情を引き攣らせ、リィンは疲れた表情で溜息を吐き、その様子を見守っていたクルトとアッシュは苦笑していた。
「そしてガイウス――――来てくれて本当にありがとう。それと、久しぶりだ。…………こんな嬉しいことはない。」
「ふふっ、お互い無事に再会できて何よりですわ。」
「フフ、俺もだ。」
ガイウスとそれぞれ久々に会うリィンとセレーネはそれぞれ順番にガイウスと握手をした。
「ふふっ…………」
「たしか最後のZ組メンバーでしたよね?」
「ああ…………そうなるな。しばらく連絡がつかなかったから心配していたんだが…………」
「ええ…………それにガイウスさん達がトールズ本校を去ってから起こったノルド高原での出来事の件もありましたし…………」
「そうそう、ボクもユーシスもまだ理由を聞いてないんだけど。」
「フフ、いろいろあってな。改めて―
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