第84話
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オルディスのユーディットには峡谷方面のクロスベル帝国軍の配備はあくまクロスベルの領土内で、決してクロスベル帝国軍はエレボニア帝国領土内には入って来るなと伝えて置け!これは決定事項だ、わかったな!」
「…………承りました。」
他の四大名門の関係者達からも意見が出るとさすがのバラッド侯爵も反論できず、ウォレス准将に指示をした後そのまま進んでユウナ達と対峙した。
「お前達か…………邪魔だ、どくがいい!」
「なっ…………!」
「ハッ、面白ぇ…………」
(よせ…………相手が相手だ。)
バラッド侯爵の横暴な指示にユウナが厳しい表情を浮かべ、アッシュは不敵な笑みを浮かべたがクルトが二人に忠告をした。するとその時ミュゼが静かに前に出てバラッド侯爵に話しかけた。
「失礼いたしました、”次期”公爵閣下。」
「ほう…………?昨日も見かけたがそなたは…………」
「ミュゼ・イーグレット。イーグレット伯の孫になります。今回の会議での決定、応援申し上げておりますわ。」
「ほう、イーグレット伯の…………このような令嬢がいたとはな。ハッハッハッ、覚えておこう。それではな!」
「ふふ、お休みなさいませ。」
恭しく礼をして応援の言葉を贈ったミュゼの態度に気をよくしたバラッド侯爵は満足げな様子で去って行った。
「あ、あんたって…………」
「ハッ、大したあしらいぶりじゃねぇか。」
バラッド侯爵が去った後ユウナはジト目でミュゼを見つめ、アッシュは呆れ半分の様子でミュゼに指摘した。
「ふふ、気分良くして頂いた方が面倒がなさそうでしたので。」
「私もミュゼを見習って、ああいった横柄な貴族の人に対するあしらい方を覚えるべきかしら…………?」
「ちょっ、ゲルド!?」
「まあ、養子の身とは言えリウイ陛下のご息女の一人であるゲルドもいずれは上流階級に属している人物達の接し方やあしらい方も覚えるべきとは思うが…………」
「少なくてもメンフィル帝国の皇女の一人であるゲルドさんがミュゼさんのようにエレボニア帝国貴族に対して気を使う必要はないと思うのですが。」
ミュゼを見習うべきかと考えているゲルドの様子にリィン達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ユウナは慌てた様子で声を上げ、クルトは困った表情を浮かべ、アルティナはジト目で指摘した。
「はあ…………でも、いい判断だったな。」
「ああ、僕の方からも礼を言わせてもらおう。」
「…………しかし明日は色々な意味で忙しくなりそうだな。」
「ええ、自分の方でもせめて今夜中に備えておきます。」
「――――リィン、セレーネ、新Z組の皆も。今夜はこれで演習地に戻るがいい。」
「そうね、特務活動に島の探索
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