第84話
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」
「ええ…………」
アンゼリカやパトリックもミリアムの無事に安堵している中状況の深刻さに気付いていたハイアームズ侯爵は表情を厳しくした。
「”結社”の実験とやらがこのフォーカードでも行われていた。しかも現れたのは”鉄機隊”―――かつて結社最強とも伝えられた”鋼の聖女”にして何らかの理由によって結社からメンフィル帝国へと所属を変え、今は第U分校の分校長を務めているサンドロッド卿の直属部隊だった”現代の鉄騎隊”か。」
「…………内戦では”神速”としか剣を交えた事がありませんでしたが、それでも”執行者”とも同等―――いえ、それ以上の使い手でした。」
「ええ…………それに他のお二人も相当な使い手でしたわ。」
「ハッ、その割にはサザ―ラントの時はあっさり制圧していなかったか?」
「…………まあ、あの時はプリネ皇女殿下達の加勢もあった上、セレーネ教官にとってリィン教官と並ぶ最も連携が取りやすい味方であるルクセンベール卿も加勢していましたし。」
「ふふ、少なくても彼女達が現れた以上、今回の件には必ず私達にとって最も頼もしい方が加勢してくださることになるでしょうね。」
「分校長――――結社”鋼の聖女”にしてエレボニアの伝説の”槍の聖女”か…………」
「警告したにも関わらず、再び姿を現した彼女達に対してリアンヌさんは何を思っているんだろう…………?」
ウォレス准将の言葉にリィンとセレーネは重々しい様子を纏って答え、アッシュの指摘に対してアルティナが静かな表情で答え、静かな笑みを浮かべるミュゼの言葉に続くようにクルトは呟き、ゲルドはリアンヌ分校長の顔を思い浮かべて心配そうな表情を浮かべた。
「――――そして警戒すべきは3体目の”白い神機”だろう。」
「ふむ、あのガレリア要塞を消滅させた機体の後継機だったか。」
「それと同等の能力を持つとすれば恐るべき事態ではあるが…………女騎士たちによれば、そこまでは至らないという事だったか?」
「ええ、ですが今までの実験を考えると常識外れの能力を持っていると思われます。騎神と同等――――いや、それ以上と思った方がよさそうです。」
「ふむ…………」
「とんでもなさすぎだろう…………」
ウォレス准将の問いかけに答えたリィンの話を聞いたハイアームズ侯爵が考え込み、パトリックが信じられない表情で呟いたその時
「ええ――――由々しき事態ね。」
サラが現れ、リィン達に近づいてきた。
「サラさん…………!」
「あ、サラだ!」
「お久しぶりです、教官。」
「ふふ、ガイウスは久しぶりね。ミリアムとは2ヵ月ぶりくらいか。」
「先程ラクウェルへ連絡してこちらに来て貰うことになってな。」
「そうだった
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