第84話
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摘を聞くと驚き、ミリアムは目を丸くしてアルティナを見つめた。
「…………知りません、忘れました。」
一方アルティナは僅かに頬を赤らめて淡々とした様子で答えた。
「あははっ、ホントありがとね!」
「で、ですから…………ふう、もういいです。」
「ふふ…………」
「クスクス…………」
「ったく、情報局員とかなんかの間違いじゃねえのか?」
「ああ、個人的には同感だけど…………しかし鉄機隊に加えて、あの仮面まで現れるなんてな。西風の連中が来ている時点で可能性はあり得たんだが…………」
「ああ、”黒の工房”の関係者かもしれないんだよね?うーん、顔は隠れてたけどどう考えても…………でも、あり得ないよね?他に可能性があるとすれば…………」
「考えたくはありませんが”彼”を元にした”ホムンクルス”という可能性もありえますわよね…………」
リィンの推測を聞いたミリアムはジークフリードの事を思い返して考え込み、セレーネは複雑そうな表情で推測した。
「”蒼のジークフリード”か…………すまなかったな、リィン。今まで相談にも乗ってやれずに。せめてノルドにいれば駆けつけることもできたんだが…………」
「そういえば、例の特殊モードでも全然通信が繋がらなかったが…………もしかして―――どこか遠い場所に行ってたのか?」
「ああ―――事情があって、しかもかなり特殊な環境にいてな。殿下から送られたARCUSUもしばらく無駄にしてしまった。」
「ぞうなのですか…………」
「うーん、どう考えても色々あったみたいだね?」
リィンの疑問に対して苦笑しながら答えたガイウスの話を聞いたセレーネは静かな表情でガイウスを見つめ、ミリアムは興味ありげな様子でガイウスに訊ね
「ああ、いずれ落ち着いた時にでも話させてもらうとしよう。」
ミリアムの疑問にガイウスが静かな表情で頷くと、ユウナが運転するリィン達を乗せボートはフォートガードの港に近づいていた。
その後フォートガードの港に到着したリィン達はボートを返却した後ユーシスたちに会うために城館へと向かった。
午後6:50―――
〜フォートガード・カイエン公爵家第二城館〜
「――――まったく、せめて事前にどこに行くか伝えるがいい!俺に気を使ったのだろうが、情報局の圧力などどうとでもする!」
「あはは…………うん、ゴメンね。確かに行き先くらいはちゃんと伝えとけばよかったよ。」
城館で顔を会わした瞬間しっせきしてきたユーシスに対してミリアムは苦笑しながら答えた。
「フフ…………無事でよかったじゃないか。」
「ああ…………不幸中の幸いと言うべきか。」
「しかし、由々しき状況が明らかになったようだね。
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