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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第84話
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――ノルド出身の旧Z組、ガイウス・ウォーゼルだ。見知り置き願おう、新Z組のみんな。」
その後リィン達はガイウスと共にボートでフォートガードへと戻り始めた。

〜海〜

「フフ、どうやらオレたちの再会を祝福してくれているようだな。」

「”ゼオ”だったか…………はは、懐かしいな。」

「ええ…………2年前の内戦の際も協力してくださいましたものね。」
自分達よりも先へと飛んでいる鷹―――ゼオを見つめて呟いたガイウスに続くようにリィンとセレーネは懐かしそうな様子でゼオを見つめていた。
「もしかしてノルドから付いて来てくれたとかー?」

「ああ、オレの旅の道行きを見守ってくれている、誇り高き友だ。」

「うーん、さっき助けに来てくれた時の迫力も凄かったですけど…………」

「ウォレス准将といい、ノルドの方は噂以上の方々みたいですね?」

「ああ、例のバルディアスの末裔もこちらにいるという話だったな。実は共通の知り合いがいて、彼にも会いたいと思っていたんだが…………」

「ああ、そうなのか?」
ガイウスがウォレス准将と会いたがっている事にリィンは意外そうな表情を浮かべた。
「状況を考えると、すぐにでも会えそうな気がしますけど…………」

「…………そうだな。」

「……………………」
ミュゼやクルトがそれぞれ鉄機隊やジークフリードの事を思い返している中、ゲルドは目を伏せて黙り込んでいた。
「霊力の充填も完了―――”舞台”も一通り整った、か。…………猟兵たちの件と合わせてとんでもない状況になってきたな。」

「ええ…………間違いなく今回の特別演習の期間以内にもお兄様への要請(オーダー)が発生するでしょうね。」

「うーん、そうだね。クサイと思ってここまで来たけど予想のナナメ上だったかな?」

「おかげで今回の状況が判明したのはお手柄ですが…………だとしても掴まってしまったのは情報局員として不手際だったかと。」

「うーん、あの陣を出されるまで何とか逃げ切れると思ったんだけど。でも、リィンにセレーネ、ガイウス、アーちゃんたちも助けに来てくれたから万事オッケーだよね!」
ジト目のアルティナの指摘に対して苦笑しながら答えたミリアムだったがすぐに無邪気な笑顔を浮かべた。
「…………知りません。」

「あはは…………ねえミリアムさん。アル、凄かったんだよー。」

「そうだな、どうしても貴女を放っておけないとか何とか。」

「それにアルがリィン教官以外であんなにも感情をさらけ出す所は初めて見たわ。」

「!?」

「アーちゃんが…………ボクのために?」

アルティナはいつもの調子でミリアムの言葉を受け流そうとしたがユウナやクルト、ゲルドの指
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