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Fate / the beelzebub comes.(魔王来たりて)
第7話 赤色交差
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は済まなかったな。生憎、俺は作法や礼儀と言った物に縁遠くてな・・・気が付かなかった。」
「・・・・。」
私の皮肉にも、全く意に介した様子も無く、赤い長髪の男―――恐らくは他の6人のマスター・・・いやサーヴァントか?
そして、背後の寄り添っている女が、マスター?
どちらとも人間の持ち得る魔力量ではないな・・・
これでは、どちらがマスターか、サーヴァントか判断が出来ん・・・
それに・・・赤髪の男には隙が全く無い。これは難敵だぞ・・・
「さて・・・折角、他のマスターと遭遇したんだ。少しはそれらしい事でもするか?」
赤髪の男は虚空から赤い長剣を抜き放ち、無行の位のまま一歩此方の踏み出した。
「・・・その前に一つ聞きたい事があるわ。」
私の背後で先頭体勢を維持したままの凛が、魔術用の宝石を構えつつ赤髪の男を睨み付けた。
「ふむ・・・何だ?」
「貴方達・・・どっちがマスターなのよ?」
「「・・・・・・・・・・。」」
「・・・凛、流石にそれはストレート過ぎるのではないかね?」
相手も流石にその質問は予想外だったのか、目が点になってしまっている。
「しょうがないじゃない!私は交渉術は苦手だし、聞くだけならタダでしょ!
勿論、相手が正直に答えてくれるなんて、流石に私も思ってはいないわよ。」
・・・・成る程、凛なりの相手のペースを乱す算段だったのか。
それに、少しでも会話を長引かせて、相手の情報を引き出そうとしていた様だ。
凛も苦手という割には、なかなかやる物だな。
「しかし、もう少しやり様があったと思うのだがな・・・」
「う・・!?」
「プ!?・・・プククク・・・ハハハハハハハハ!!良い!良いな、お前等!プフ!!
・・ココに来る前も含めて、久し振りに腹の底から笑ったわせて貰ったぞ!!ゴホッゴホッ!」
「・・・・//////」
「凛・・・顔が耳まで真っ赤になっているぞ?」
「誰のせいよ・・・」
「あ〜〜〜〜腹が痛え・・・・面白い芸も披露してもらったし、特別に教えてやるよ。」
「・・・何?」
「俺達のどっちがマスターか教えてやるって言ってるんだよ。
因みに俺がマスターでシリウス・インバース・ガヴリエフと言う。そして、こいつがサーヴァントのキャスターだ。」
「ちょっ!?何でそんな重要な情報をばらしてるのよ!?」
「ん?・・ああ、気にするな。
俺達にとって、どっちがマスターか、サーヴァントかなんて事を知られても、大して関係無いんだよ。」
「どういう意味なのよ!」
「凛、感情的になるな!冷静になれ!」
「お前等、サーヴァントの方が押さえ役なのかよ?・・・まあ良い、俺は前衛、キャスターは後衛。
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