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Fate / the beelzebub comes.(魔王来たりて)
第7話 赤色交差
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ドン!
俺は重量感たっぷりの重箱を自分の机の上に置いた。
「なんだ、衛宮・・・そのドでかいお重は?今から大食い大会でも開くというのか?」
「一成・・・流石にこの量を一人で食べきるのは無理に決まってるだろ?
って言うか、何時からソコにいた?」
「親友に向かって酷い事を言う・・・チャイムが鳴って直ぐに来ただけの事だ。
それにしても、お前が料理に失敗するとは考えられんし・・・・誰か他の人物が作ったのか?」
「桜の事言ってるのか?だったら違うぞ。これは昨日から居候してる人が作ってくれたんだよ。」
「どう見ても、一人分の量ではないようだが?」
「そいつが言うには俺はもっと食を太くしないといけないらしい。
頑強な身体を造るにはコレ位食べろってさ・・・・」
「ふむ・・・確かに衛宮は食が細い感はあるが・・・それでも限度があると思うのだが?」
「まあ、俺も最初からコレを全部食べきれるとは思ってないよ。
何なら一成も食べてみるか?悔しいけど、味は俺のより上だからな。美味いぞ?」
「ほう、ならばご相伴に預かるとしよう。」
一成は俺の前の席の椅子を借りて、俺と相対する形で座る。
「む・・・箸が3膳入ってるな。」
「と言う事は・・・」
「最初から1人で食べられないって事は分かっていたみたいだな。」
「ん?こんな所に紙切れが・・・って、何か書いてあるな。」
『シロウへ―――
このメモ紙を見付けたって事は、今頃弁当箱を広げている所だろ。
ま、今回は少し多く造り過ぎたとは思ってたから、周りの人間に分けてやると良い。
箸も一応3膳つけて置いたしな。
だが、少しずつでも食を太く努力はしとけよ?
何事も積み重ねが大切だからな。
後、帰ったら感想を聞かせてくれ。明日以降の参考にしてみるからな。
シリウスより』
「・・・・。」
「どうやら、良い様にからかわれた様だな、衛宮よ。」
「何でさ――――――――!?」
昼の校舎に、俺の絶叫が木霊した・・・
(凛サイド)
「何でさ――――――――!?」
!?
今の悲鳴は・・・隣のクラスから?
ひょっとして・・・今のは、衛宮君かしら?
悲鳴上げるなんて、一体何やってるんだか。
どうせ碌でもない事なんだろうけど。
私は今朝買ってきたパンを口に運びながら、
隣のクラスに耳を傾ける。
しかし、それ以降は昼休み特有のざわついた喧騒が聞こえるだけで、
詳しい状況は全く分からなかった。
全く・・・昼休み位
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