暁 〜小説投稿サイト〜
Fate / the beelzebub comes.(魔王来たりて)
第7話 赤色交差
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初

ドン!

俺は重量感たっぷりの重箱を自分の机の上に置いた。

「なんだ、衛宮・・・そのドでかいお重は?今から大食い大会でも開くというのか?」

「一成・・・流石にこの量を一人で食べきるのは無理に決まってるだろ?
 って言うか、何時からソコにいた?」

「親友に向かって酷い事を言う・・・チャイムが鳴って直ぐに来ただけの事だ。
 それにしても、お前が料理に失敗するとは考えられんし・・・・誰か他の人物が作ったのか?」

「桜の事言ってるのか?だったら違うぞ。これは昨日から居候してる人が作ってくれたんだよ。」

「どう見ても、一人分の量ではないようだが?」

「そいつが言うには俺はもっと食を太くしないといけないらしい。
 頑強な身体を造るにはコレ位食べろってさ・・・・」

「ふむ・・・確かに衛宮は食が細い感はあるが・・・それでも限度があると思うのだが?」

「まあ、俺も最初からコレを全部食べきれるとは思ってないよ。
 何なら一成も食べてみるか?悔しいけど、味は俺のより上だからな。美味いぞ?」

「ほう、ならばご相伴に預かるとしよう。」

一成は俺の前の席の椅子を借りて、俺と相対する形で座る。

「む・・・箸が3膳入ってるな。」

「と言う事は・・・」

「最初から1人で食べられないって事は分かっていたみたいだな。」

「ん?こんな所に紙切れが・・・って、何か書いてあるな。」


 『シロウへ―――

 このメモ紙を見付けたって事は、今頃弁当箱を広げている所だろ。
 ま、今回は少し多く造り過ぎたとは思ってたから、周りの人間に分けてやると良い。
 箸も一応3膳つけて置いたしな。

 だが、少しずつでも食を太く努力はしとけよ?
 何事も積み重ねが大切だからな。

 後、帰ったら感想を聞かせてくれ。明日以降の参考にしてみるからな。

                                      シリウスより』


「・・・・。」

「どうやら、良い様にからかわれた様だな、衛宮よ。」

「何でさ――――――――!?」

昼の校舎に、俺の絶叫が木霊した・・・














(凛サイド)

「何でさ――――――――!?」

!?
今の悲鳴は・・・隣のクラスから?

ひょっとして・・・今のは、衛宮君かしら?
悲鳴上げるなんて、一体何やってるんだか。

どうせ碌でもない事なんだろうけど。

私は今朝買ってきたパンを口に運びながら、
隣のクラスに耳を傾ける。

しかし、それ以降は昼休み特有のざわついた喧騒が聞こえるだけで、
詳しい状況は全く分からなかった。

全く・・・昼休み位
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ