205部分:二百五.比叡山に
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二百五.比叡山に
二百五.比叡山に
比叡山にある大師最澄との誓約というものは最初に書いたのは良源僧正という方であります。この誓約書は法においては取り扱われないものであります。かつての聖徳太子の頃にはこうした誓約書に基いて行われた政治はありませんでした。最近になってそういった仏教の誓約書といったものに基く宗教の匂いがする政治があちこちにはびこるようになったのです。
また法というものも水や火に対しては穢れを認めてはいません。その容器にこそ穢れがあるからです。
そういったものであります。こうした誓約書に基いての政治というものは何処か偏ってしまうのは当然であります。そしてそれがわからない人もいます。わかっている人とわからない人の違いもまた見えてきます。そして法のこの穢れというものを認めていないというのもまた重要なことであります。そこをわかっているのかいないのかでも人が見えてきます。そうしたものでありますからまずはそういった物事がわかることであります。そこからはじめるべきであります。法や政治についての理解は宗教についても知らなければならないのであります。そこが大事なのです。
比叡山に 完
2009・12・5
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