200部分:二百.呉竹
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二百.呉竹
二百.呉竹
呉竹というものは葉が細く河竹は葉が広いです。帝がおられる御座所の池のところにあるのが河竹でありまして宴の場に寄せて植えられたものが呉竹であります。同じ竹であっても違うものです。
竹でもそれぞれ違っています。同じではありません。それがわかっているかどうかは人としてどうかというものではありません。しかし竹であっても種類があってそういった違いがあるのはわかっていて損はないでしょう。
竹は竹でも葉が細かったり広かったりします。これは人も同じです。様々な人がいます。竹の違いは些細なことでありますが人の違いはそうではありません。
いい人を側に置いたり見出したりするべきです。悪い人は側に置いたり重宝したりしますとそれだけで自身を破滅に導いてしまいます。そうした人もいるのだと心得ておくべきです。紛いものは人であった場合恐ろしいことになりかねません。よからぬ人には決して近寄ってはなりませんし騙されてもなりません。さもないと後で後悔することになります。世の中にはそうした悪しき人もいるのだということをよくわかっていなければなりません。まことに難しいものであります。
呉竹 完
2009・11・30
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