第1話
[2/3]
[1]次 [9]前 最後 最初
…分かりました。神魔学園に行ってきます」
「あー、そうそう。ここで神魔学園に行かないで私の顔に泥を塗ろうなんて考えないでほしい」
「…分かりました」
少しは考えたが、いや、言われた後も考えたが、どうあってもいい風に転びそうにないから俺は神魔学園に足を進めた。
☆☆☆
「君が神松刀語くんかね?」
「ええ、まあ」
神魔学園に着き、受付で名前をいうと、あっさりと通された。案内された応接室には如何にもダンディ風の男がいた。
「あなたは?」
「小戸 鉈だ。ここのヒーロー科で講師をしている」
「あの、失礼ですが、個性は?」
「はは、全然失礼じゃないさ。俺の個性なんて聞いても面白くないだろうに。俺の個性は“大人”だ」
個性名は大人?なんだそれ?
「で、俺は何をすれば?」
「俺と戦ってほしい。見るよりも直で体験したほうが早いからな」
そうして、俺は小戸先生と共にアリーナに来ていた。この時間帯なら体育やらなんやらで使っていそうだが。
「ここは来週ぐらいに壊すからな。好きにやれる」
あ、そういうことなんですね。
「それじゃあ、スタート」
ッ!?小戸先生がスタートと言った瞬間、俺の目の前に先生が。
小戸先生は俺の腹めがけて拳を突き出す。俺はそれをバックステップでよけ、個性で刀を呼び出す。
「それが君の個性の空想刀か。見た感じ普通の刀だが」
「まあ、まだ段階があるんです、よ!」
勢いよく踏み込み、小戸先生の懐に入り込み刀を下段から振るう。しかし、躱されてしまう。俺は刀を逆手に持ち替えてそのまま振り落とす。小戸先生は
「フンッ!」
「まじかよ…」
空気を殴り無理やり後退した。
「大人ってOTONAかよ…」
おとながローマ字読みとか思うかよ…
「『天鎖斬月』」
俺の刀は、卍形の鍔がつき刀身は漆黒。
刀が解放されたことにより俺の身体能力は増大する。
「よっと」
「ほう」
さっきより早めに動いたが、小戸先生はなんなく躱す。
そのまま、二撃三撃と続けて繰り出すがそれも避けられてしまう。
俺は一旦距離を取る。
「何か秘策でもあるのかい?」
「一応は。…月牙天衝!」
俺が刀を振るうと、その斬撃は巨大化し飛来する。普通の人なら、いやヒーローでも普通は倒される攻撃だ。
それを
「フンッ!」
「うげ…」
小戸先生は拳で消し去る。OTONAという個性を考えればそうなんだろうけどさぁ…
「ふむ。試験はここまでだ」
「はい?」
「大体の強さもわかったし、臥煙さんが推薦したのもよくわかる。完璧に合格だ」
「はあ、ありがとうございます?」
思わず疑
[1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ