第三章
[8]前話
太子はその言葉を最後まで聞いたうえで一旦天界の天帝の宮殿に戻った、そのうえで天帝の戦の次第を話し。
その後で天帝に自ら申し出た。
「若しあの地に都が築かれるなら」
「地上の皇帝によってだな」
「はい、その時は考えがあります」
「どういった考えだ」
「都の形を私の様にする様に人に伝え」
そうしてというのだ。
「城自体に私の力を授け」
「そのうえでか」
「都を悪龍から守ります」
「そうするか」
「悪龍が諦めないなら都を常にです」
自分が力を授けそうしてというのだ。
「守っていきます」
「わかった、ではその様にせよ」
天帝は太子の言葉に頷いた、そして彼の思うままにせよと告げた。
後に北平は明の皇帝後に成祖という名が贈られ俗に永楽帝と呼ばれる皇帝によって都が築かれた、そこで皇帝から都の区割りをする様に命じられた者の夢の中に出て自分の形に街を造るといいと告げた。
するとその者は実際に太子の言う通りに都の城の門を築いた、彼の頭と足そして八本の腕の形に。その為か北京は長く栄え今に至る。
北平今の北京は昔水に悩まされそうして悪龍と??三太子の逸話が生まれ太子がこの地の守り神とされる様になった。そして夢に出て来た太子の言う通りに街を築くと水を治めることが出来今に至る繁栄につながっている。そう思うと太子の力は相当なものである。何しろ悪龍を倒しその力を封じたうえで都を繁栄させているのだから。北京という街に伝わる面白い逸話の一つである。
悪龍退治 完
2018・10・7
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