第三章
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しかしだ、役人はその魔物について言うのだった。
「特別なもので」
「ナックラビーの中でも」
「そうなんですか」
「それで火山の中にいて」
「そこで暮らしてるんですか」
「そうです、そし火の属性もです」
水属性、海水に特化しているだけでなくというのだ。
「持っていまして」
「火山も操り」
「そうしてですか」
「噴火させようとしている」
「そうしてるんですか」
「ですから」
それでとだ、役人はさらに話した。
「今我々はです」
「何時火山が噴火するか」
「そのことが気が気でなくて」
「潜水艦全部出してですか」
「警戒してますか」
「そうなのです」
まさにというのだ。
「正直魔物が火山を噴火させるとどうしようもないですが」
「ほな」
ここまで話してだ、雅美は役人に話した。
「うち等が火山の方に行って」
「そうしてですか」
「魔物倒してきます」
「そうしてくれるのですか」
「どっちにしても放っておいたら」
その魔物をというのだ。
「何時噴火させるかわかりませんね」
「それが現実です」
「ほなその魔物倒して」
そのうえでというのだ。
「この街の心配を取り除きます」
「そうしてくれますか」
「絶対に」
まさにとだ、雅美は強い声で答えた。
「そやから」
「それで、ですか」
「潜水艦手配してくれたら」
「火山のところまで行って」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「魔物退治してきます」
「では」
「はい、潜水艦が来たら」
そうしたらというのだ。
「すぐに行かせてもらいます」
「火山の周りには魔物の手下も多くいますが」
「子分の魔物達が」
「かなりの数ですが」
「それでもです」
多くの魔物がいても問題ない、雅美は役人に笑顔で答えた。そうしてだった。
四人は潜水艦が来るまで街の寿司屋に入った、それでだった。
そこで寿司を食べつつだ、潜水艦を待つが役人はその彼女達にどうかという顔で述べた。
「あの、私はいいのですが」
「何かあります?」
「副宰相殿が」
太宰、彼がというのだ。
「言われるかと」
「あの人はな」
雅美も彼の名前を聞くとだ、少し動きが止まった。だがそれでもすぐに平気な顔になって言うのだった。
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