一時期の休息を
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つ目は、世界が平和に訪れてほしいということです。」
「なるほど、いい願いだな。」
「ありがとうございます」
「だが、少し気になることがあるのだ」
「なんですか……?」
「どうしてその願いを叶えないのだ?」
唐突すぎたからなのか「え?」とそれを理解してないような顔で言う。理解してもらえるように細かく説明を始める。
「まず、魔導師になりたいって夢だが、それは努力したことによって達成感を感じるだろう。投げ飛ばして何でも叶えられる力に頼るより、己の力でそれを実現させたことが1番いいと私は思う」
「…………」
「私だって、最初は剣士になることをやめたかったことがある」
「えっ!?本当のことですか!?」
「私がそんな嘘をつくと思うか?」
彼の瞳は真剣、つまり、このことは嘘ではない。「信じられない」って気持ちになっていた。
「メタナイトさんがそんなことを思っていた時期があったなんて……。で、その後どうしてまたやりきろうとしたんですか?」
「憧れだ」
「あこ…がれ……?」
「私には憧れの人がいたのだ。銀河最強の戦士ギャラクティックナイトにな」
銀河最強の戦士。白い翼が生えていて盾とランスを使って戦う戦士。ギャラクティックナイト。彼の憧れの存在だった。
「それで目指そうとしたんですか、剣士を」
「ああ。だが、なれないと思って投げ飛ばした。しかし」
「……しかし?」
「その時、ギャラクティックナイトがその夢を助けてくれたんだ」
「なるほど……」
「“努力を積み重ねればいつかきっとなれる”とな」
この一言にリリーの心が揺らいだ。いつか、みんなと共に戦えるようになりたい。そんな強い意思が燃えていた。
「決めました……!」
「何をだ?」
「私、メタナイトさんが剣士になれたように、私も魔導師の道を歩みます!」
「……なれるといいな」
「はい!頑張ります!」
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