暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
第2章:リムルダール編
17:武器開発に着手。先人の知恵を生かせるか?
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、この地方に病苦を振りまく元凶のヘルコンドルを倒す武器のアイデアを、病から回復した私たちで考えるんだってノリンさんが息巻いてましたけど……」

アイツ……アホのくせに、そんな事を考えてたんだ。
だから頭が良くなりたいってアホ丸出しの事を言ってたんだ。
本当にアホだな……俺の手を煩わせない為に、俺の手を煩わせて如何すんだ?

「それで……なんですが、私の持ってる戦う知識をお二人に提供して、考えついた武器があるんです!」
何処からかミノリの声を聞きつけて、ケーシーとアホリン(ノリン)が姿を現し、遠巻きに状況を伺っている。ザッコは友達の事を哀しんでるのかな?

「その武器なんですけど、ヘルコンドルって空を飛んでるじゃ無いですか。普通の武器じゃ届かないと思うんですよね。でもリリパットって魔物が使う武器をヒントに、飛んでる敵にも当てられる武器を思いつきました!」

つまり弓矢だな。それも強力な弓だ。
矢も細い枝みたいなのではなく、敵が翼で巻き起こす風にも勝てる様に太くて頑丈な矢だ。
そんな矢を放つ弓となれば、巨大で弦も強い弓になるだろう。

前世でも似た事を考えついた奴が居たなぁ……
皆同じ考えに辿り着くのか?
デカくて強力な弓矢じゃ、持ち運びにも連射性にも難があるだろうに。

俺が先読みして新兵器の完成を頭に描いてると、ミノリがつたない絵と文字で書き記した大弓の完成図を手渡してきた。
あぁ、アホリン(ノリン)だけの案だったら、完成図のメモで鼻をかんで丸めて奴の口に押し込むのになぁ……

「あ、ありがとう……ぜ、是非参考にさせてもらうよ」
俺はメモを受け取りミノリと遠巻きに見ていたケーシーに笑顔を見せる。
だがケーシーよりは手前に居たアホリン(ノリン)にも笑顔を向けた形になり、アイツも嬉しそうに喜んだ。お前じゃない!

「おおリュカ……丁度良いぞ」
複雑な思いでメモを受け取ると、話を聞いていたヘイザンが満面の笑顔で話に割り込んできた。
何が丁度良いのだろうか?

「私の持つ金属加工の知識を活用して、弦を紐では無く銀製にすれば、更なる威力を発揮できるのではないだろうか? 取り敢えず銀を5個ほど持って来てはくれぬか?」
「……銀なら沢山持ってるけど、大丈夫?」

言っておくが、この『大丈夫?』は『本当に知識を持ってるの?』って意味であり、『この銀で問題ない』の『大丈夫?』ではない。
ヘイザンは凄く美人だから、今後の為に言葉選びが大変だ。

「おお用意が良いな。うむ、この銀で問題ないぞ……でも銀とはカチコチだな。これでは紐状にしたりとか難しそうだ……わっはっはっはっ、これは困った」
やっぱり……だから不安だったんだよ。だってヘイザンって美人だけど、どこかバカッぽいんだもん。ホント如何すんだ?

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ