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モンスター大発生
第六章

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「ここは数多いけれどうち等にとっては大したことないモンスターばかりやし」
「そういえばあんた達強いな」
「そっちには自信あるわ」
「そうなんだな」
「けど。南はそれやったら」
 どうかとだ、瑠璃子はあらためて考えてだった。
 そしてだ、三人に言った。
「三人共行って」
「南にか」
「うち等三人がかいな」
「それであっちを助けて来いっていうんやね」
「ここはうち一人で抑えるわ」
 こう言うのだった。
「そやからな」
「けどこっちもかなり多いで」
「南も大変みたいやけど」
「瑠璃子ちゃんでも一人やと」
「大丈夫やで、それでこっちが片付いたら」
 それでと言うのだった。
「すぐに南に行くし」
「大丈夫なん?」
「こっちも南もって」
「そうして」
「いける、そやから先に南に行って」
 あくまでこう言うのだった。
「ほんまに」
「そこまで言うんやったら」
「それやったらな」
「ここは任せるで」
 三人も瑠璃子があまりにも言うのでだった。
 それで南の波止場に向かった、瑠璃子は彼女達が行ったのを見届けてだった。そうして術を使ってだった。
 何万ものモンスター達を倒していった。気力が尽きるとすぐに気力を回復させる道具を飲んでそのうえでだった。
 また術を使い続ける、炎に氷、様々な属性を持つ雲に超能力、挙句には大爆発や隕石まで繰り出してだ。 
 何万ものモンスター達を衛兵達の協力も得て倒していった。召喚の術それも強力なものも使ってだった。
 一日かけてモンスター達を全て倒したがだ。
 気力を回復させる魔法の道具を次から次に飲んで自分の体力も回復させてだ、瑠璃子は衛兵に言った。
「今から南に行くわ」
「おい、何万のモンスター殆ど一人で倒してか」
「まだか」
「まだ戦うのか」
「そこに皆おるから」
 その三人がというのだ。
「行くわ、うちの友達やから」
「それでか」
「行くのか」
「そうするんだな」
「そうするわ」
 まさにと言ってだ、そのうえでだった。
 瑠璃子は移動の術を使ってそうして南の波止場まで来た、波止場ではまだ戦闘が続けられていた。それもだ。
 モンスターの数はかなり多くてだ、三人は二十メートルはあるシーサーペントに向かっていた。そこでだった。 
 瑠璃子は術でシーサーペントの動きを止めて三人のところに駆け付けてそのうえでこう言った。
「間に合ったわ」
「えっ、瑠璃子ちゃん来たん」
「正門の戦終わったみたいやけど」
「すぐ来たん」
「皆が戦ってるから」
 それでとだ、三人に言うのだった。
「来たで」
「ううん、私等はええから」
「休んだ方がええで」
「何万も一日で倒したんやし」
「街全体が大変やしええわ」
 瑠璃子はこうも言うのだった。
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