第四章
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「酔いが醒めたら何でもないってわかるし」
「それでか」
「今日の俺達はか」
「解散、お互いの家に帰ってシャワー浴びて寝る」
それがいいというのだ。
「そうしよな」
「そなそういうことで」
「帰ろな」
「もうこれで」
三人も男達に言う、そうして彼等を強引に分けてだった。
それぞれの家に帰らせた、それでこの話は終わって四人も宿に帰ってシャワーを浴びて寝た。それで次の日もその次の日もだった。
街で飲んで食べて遊んでいたが急にだった。
街の外が激しくなった、それで朝起きて街の食堂で朝食を食べた四人は怪訝な顔になって言い合った。
「何やろな」
「街が急に騒がしくなったな」
「それも外の方からな」
「大規模な賊が攻めてきたんかいな」
四人でこんな話をした、それで自然にだった。四人でこうした結論に至った。
「ちょっと見に行こうか」
「それがええな」
「何か大騒ぎみたいやし」
「ほんまに賊が攻めてきてたらことや」
こう話して街の正門のところに行くとだった。
何と何万ものモンスターの大群が街に迫ろうとしていた、瑠璃子は正門の向こうに見える彼等を見て仰天した。
「何やあれ!」
「何万おるねん!」
「十万はおるんちゃうか!」
「めっちゃ多いやん!」
その大群を見て叫んだ、だが。
瑠璃子は仰天しつつも仲間達に言った。
「皆、ここはや」
「そや、戦うんや」
「戦わなあかんわ」
「さもないとこの街が大変なことになるわ」
由香、紗枝、雅美も頷いてだ。そうしてだった。
四人でだ、共にだった。
正門を飛び出てモンスター達との戦闘に入った、神具や術を使って四人で連携して戦う。だがそれでもだった。
その戦闘の中でだ、瑠璃子は三人に言った。
「ここだけやろか」
「ここだけ?」
「ここだけっていうと」
「瑠璃子ちゃんどないしたん」
「いや、この街北が密林でな」
そこに面していてというのだ。
「東西が道で南が川やろ」
「東西からもか」
「それで南もかいな」
「この正門は東にあるわ」
道に面しているというのだ。
「西は裏門やろ」
「それで北は城壁、南は波止場でな」
「北には門はない」
「城壁だけやな」
「ここはうち等四人がおるけど」
それでもというのだ。
「後の方角どうなってるんや」
「それはだ」
すぐにだ、街を護る岩人の衛兵が言ってきた。彼は四人の身分を知らずただの冒険者としか思っていない。
「それぞれの部隊が護っている」
「そうなんやね」
「西の裏門も北の城壁もだ」
「そして南の波止場もやね」
「急に出て来たが」
モンスター達がというのだ。
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