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この素晴らしい世界に文明の鉄槌を! -PUNISHMENT BY SHOVEL ON THIS WONDERFUL WORLD!-
八丁
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ん」
休憩を終えたにゃんにゃんが作業場に戻ると、フェイベルが尻尾を炉に入れて寝ていた。
「フェイベルにとっちゃ炬燵みたいな物なのかねぇ…」
にゃんにゃんは保護魔法を自分にかけ、フェイベルを起こした。
「ふぁぁ…ぱぱ?」
「いまから続きをやるから、そこを開けてくれないか?」
にゃんにゃんがそう言うと、フェイベルは直ぐに退いた。
にゃんにゃんが炉の中を覗く。
「やってみるか…」
にゃんにゃんが鱗を取り出す。
鎚で叩くと、僅かにへこんだ。
「うん…いけそうだな」
「パパ、一ついいですか?」
「どうした?」
フェイベルが炉を指差す。
「なんと私ここに体を入れると魔力が回復します」
「ほうほう」
「故に私が尻尾を入れて、私がドレインバイトでパパに魔力を流し続ければずっと作業できます」
「まぁ…やってみるか…」
にゃんにゃんが上着を脱ぐ。
フェイベルは炉に尻尾を入れて、にゃんにゃんの左首筋に噛みつく。
カァーン!カァーン!カァーン!
鱗が徐々に形を変えていく。
にゃんにゃんはその上から別の鱗を乗せ、一つにまとめていく。
延ばしては折り曲げ、延ばしては折り曲げを繰り返す。
炉に入れたり出したりしながら約半日。
ついにインゴットが完成した。
「ふぅ……」
「できたの?」
いつの間にかいたリーアが尋ねる。
「いや、インゴットにしただけだようやくスタート地点に立てた感じかな」
「そう。それにしても犯罪的な絵ね」
上裸でポニテの男の娘の首に噛みつく幼女。
犯罪的である。
「ん? あぁ……。おいフェイベルそろそろ離せ」
「ZZZ……」
「マジかよ。こいつドレインバイトで魔力流しながら寝てやがる。器用だな」
フェイベルをひっぺがしたにゃんにゃんがコロナタイトシャベルを消失させた。
一気に部屋の温度が下がる。
「ふー………メシ食って寝よ…」
「汗臭いからお風呂入りなさいよ」
「……クリーン」
にゃんにゃんが自分とフェイベルに魔法を使うと、汗の匂いや土が消えた。
「まったくこの不精物は……!」
結局リーアに連行され風呂に入れさせられる二人だった。
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