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「たいちょー?」
「げんきないの」
「「どうしたの?」」
「ん…ああ…そうだな…」
チームアヴァロンのフォースネスト。
現在ここではパーティーが行われている。
「くそっ……嫌になる…」
俺が与えられた仕事は、監視。
怪しそうな奴を見つけろ、というチャンピオンの命令。
「はぁ…」
遠くでケモノ二匹がじゃれているのを眺める。
「あー…ちらほら居るな…怪しい奴…」
ケツアゴシャアとか。
炭酸男のロールとか。
いや、そういう怪しさじゃねーよ。
自分にツッコミを入れていると、リク君達が来た。
「やぁルーキー。噂は聞いているよ」
リク君の頭をぽふぽふ撫でる。
ちっさい…。
めっちゃ照れてる。
マギーが好きそうな素直系ショタだな。
「ヴォジャノーイさん」
「んー? なんだいリク君」
「心意について、教えてください」
ふむ。そう来たか。
おおかたマギー辺りがまた何か言ったな。
「いいだろう。こっちだ」
キョウヤに頼み、部屋を一つ開けて貰った。
テラスに出る。
「リク君。こんな素敵なテラスに男二人っていうのは寂しいねぇ…。
そうは思わないかい?」
手すりに腰かけ、問う。
「へ? あ、えーと。そうですね?」
「まぁ、それはそれとして。心意についてだったね?」
「はい」
「どこまで知っている?」
先ずはそれからだ。
「えと、ブレイクデカールを倒せるとしか聞いていません」
「誰から聞いた?」
「シャフリさんです」
意外だな。アイツか。
「ふむ…では君には少し世界の成り立ちを教えよう。その椅子に座ってくれ」
リク君を椅子に座らせる。
「今、君は椅子に座っただろう?」
「はい」
「それはリアルの君が着けているデバイスが運動神経への信号を受け取りアバターに反映させたからだ。
これを運動操作系と俺達は呼ぶ」
さて、次は…。
「リク君。そのテーブルを思い切り叩いてくれ」
「わかりました?」
リク君が不思議そうにテーブルにチョップする。
「今、イモータルオブジェクトの表示が出ただろう?」
「はい」
手すりから降りて、テーブルを挟んでリク君の対面に立つ。
「少し離れて」
リク君が立ち、数歩下がる。
「さっき君はこのテーブルを破壊できなかったね?」
「はい。見ていた通りです」
「じゃぁ俺がやってみよう」
手刀を振り上げる。
イメージする。
手がテーブルを貫くのを。
テーブルが壊れるのを。
強く強く意識する。
振り下ろした手は、テ
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