暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第34話:Possibility
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通信妨害がされているために不可能であった。
その時、メインコンピューターに誰かがいることに気付く。
「ん?誰かいる?大丈夫ですか…え?シ…シルキー!?しっかりするんだ!!」
取り敢えずエックスは椅子から彼女を床に下ろすと、彼女の状態を確かめようとするが、エックスは一度考えるべきだったのだ。
あれだけのマザーセンターのトラップを何故非戦闘型の彼女が潜り抜けられたのかを。
「!?」
突如シルキーの右腕が変化し、尾のような物のトゲがエックスの背中に突き刺さる。
「な…何…」
「ふっ…」
笑みを浮かべたシルキーを突き飛ばすが、体が痺れて蹲るエックス。
「ぐっ…体が…痺れて…」
「いきなり突き飛ばすなんて酷いわエックス!!」
「貴様…シルキーじゃない…な…」
痺れる体に苦しみながらもシルキーを睨むエックス。
「え?私よ、シルキーよ?助けを求めたシルキーよ!でもね…」
「………」
彼女の表情が不敵な物に変わり、エックスは表情を顰めた。
「それは仮のす・が・た。分からないかしら、全てはあなたを倒すためのチャ・バ・ン。このマグネ・ヒャクレッガー様の作ったお芝居さ!!」
シルキーの変装を解いて本来の姿を現したヒャクレッガーは直後にエックスを蹴り飛ばす。
「何時まで痺れてる!!」
「うわあっ!!」
蹴り飛ばされたエックスだが、その衝撃によって麻痺が解けて自由に動けるようになった。
「よし!麻痺が解けた!よくも卑怯な真似を!!これでも喰らえ!!」
チャージショットを放つエックス。
放たれたそれはヒャクレッガーに命中し、着弾点に爆発が起こる。
「やったか!?…な!?椅子だと!?」
爆煙が晴れると、チャージショットで破壊したのはヒャクレッガーではなく椅子である。
「残念だったな、第0特殊部隊。別名“忍び部隊”…“変わり身の術”くらいは“忍び部隊”のB級にも出来る基礎中の基礎だ。まあ、第0特殊部隊は表には一切出ないから表のお前が知らないのも無理はないがな。」
「天井なんかに逃げたつもりか!?そんなところは壁蹴りを使えば…」
壁蹴りを使おうとするが、何故か上手くいかずに失敗してしまう。
「失敗した!?うあっ!!」
床に落ちるエックスにヒャクレッガーは壁蹴りを使えない原因の説明をする。
「私のトゲには秘密があってな。」
「何?」
「このトゲには相手のデータを消去するウィルスがインプットされる仕組みになっている。勿論、マザーに流したウィルスを消すのにも有効だ。」
「え!?」
ヒャクレッガーから聞いたマザーを救う方法にエックスは目を見開く。
「マザーを救いたいなら使うがいいさ
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