暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第34話:Possibility
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索をしても出てこず、とうとうレイダーキラーに搭載されたコンピューターが暴走を始めた。

「入力されてない行動と言えばこれしか咄嗟に思い付かなかった。入力外の俺の行動によってお前のコンピューターは暴走を始めた。これで終わりだ!!」

暴走しているレイダーキラーにチャージショットを放って破壊するエックス。

「まあ、尤もラッシングバーナーの威力はミニマムだったけどな。それでも少し焦げたけど」

ショットではなくラッシングバーナーを選んだのはエックスのアーマーが熱に高い耐性を持っていたのもあるし、ショットではアーマーを破壊してしまう可能性があったから念には念をだ。

「マザー…助けに来たつもりが反対に助けられてしまったね。ありがとう…待っててくれ。すぐに君をウィルスから解放してみせる。それでは行くよ」

エックスは急いでこの場を去ってメインコントロールルームへ向かう。

完全にエックスがいなくなったのを見計らってマザーは自身にバスターを向けている人物に話しかけた。

『そろそろ、その物騒な物をどけてくれないか?』

マザーの言葉にバスターを向けていた人物はバスターを腕に戻した。

「悪かったな」

そして、そのまま踵を返す人物にマザーは問いかけた。

『傷付いた体を押して来たのに何故名乗りでない?』

「…さてな……(体の中に巣食っている“シグマの呪縛”を解くまであいつらの元へは帰れない!!)」

『ガッ…ギ…』

「?」

彼の言葉を待っていたマザーだが、異変が起きた。

『ウィルス…か…今までプロテクトで押さえ込ん…でた…が…ついに…活動を始め…たっ。私は直に活動を停止する…それは私の“死”を意味する…私の繋がっているコンピューターも同時に“死ぬ”。そうなればコンピューター制御されていた世界中の軍事施設は簡単にシグマの手に落ちて世界はシグマの手中に収められるであろう』

マザーの言葉に彼は肩を押さえながら立ち去ろうとするが、その際に口を開いた。

「安心しろ、直にあいつが助けてくれる」

『あんな若造に何が出来ると言うのだ!!』

「全てだ…。そう、あいつの持つ“可能性”は無限大だからな」

それだけ言うと彼はこの部屋を後にした。

『ま…待て!!どういう事だ!!』

マザーが止めるも、彼は足を止めずにマザーセンターを離れるために重い足を動かした。

『………“可能性”…?我々コンピューターは設定された能力以上のことは出来ない。それはレプリロイド…エックスとて同じことだ…なのに“可能性”だと?…信じているのか…あの男は…可能性を…』

そしてメインコントロールルームに辿り着いたエックスはウィルスを止めるために周囲を見渡す。

エイリアへの通信も考えたが、
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