暁 〜小説投稿サイト〜
徒然草
149部分:百四十九.鹿茸を

[8]前話 [2]次話

百四十九.鹿茸を

                百四十九.鹿茸を
 食べると精がつくと言われている鹿茸を鼻に当てて匂いを嗅いではいけません。茸の中に巣食っているこ虫達が鼻から入ってそのうえで脳を食べてしまうと言われています。ですからそうしたことをしてはいけません。
 流石に脳まで食べられてはたまったものではありません。聞くだけで気色の悪い話でありますがそれでもこうしたことから命を落としてしまってはどうしようもありません。お話にもなりません。ですからこんなことはしないに限ります。些細なことですがだからこそ身を守るべきです。自分の身を守るということはこうしたことからなのです。ですから鹿茸をそのまま鼻に近付けて匂いを嗅いだりしないようにしましょう。それはかえって己の破滅になります。無論生で食べるのも止めておきましょう。何事も慎重にです。ですからこうしたことはくれぐれも止めておくべきです。そのことをうっかりと忘れてそのうえで死んでしまう人もいるでしょう。全くもって馬鹿馬鹿しいことです。こんなことで死んでしまってはお話にもなりません。人は必ず死ぬものであっても節度を持ってそのうえで確かな死を迎えるべきです。詰まらない死に方をしては笑いものにもなってしまいます。ですからこうしたことはしないに限ります。そのことを書き止めておきます。


鹿茸を   完


                2009・10・10

[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ