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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百七十六話
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1月5日午前11時

「んぅ…」

「………」

千冬が一夏の肩を撫でる。

「……くすぐったいんだけど」

「なんだ起きてたのか」

「あんだけペタペタさわってたらおき……取り敢えずシャワー…はいいや【浄化】」

一夏が指を振ると自分と千冬の体に張り付いていた色々なものが遊離した。

一夏は窓を開けると剥がした物をぶん投げ、蒸発させた。

「あまり窓を開けるな。見られたら面倒だ」

「大丈夫大丈夫。カメラには絶対写んないから。ほら」

一夏が姿見を指差す。

その中に一夏は居ない。

千冬が手元のタブレットを手に取る。

「はぁ…」

「どうしたの?」

「ん? あぁ。隊員からメールが来ていてな」

「防音は完璧だったはずだけど?」

「違う。風邪でもひいたのかというメールだ」

「弟とワンワンニャーニャーギシギシアンアンしてましたって返せば?」

「返せるか」

千冬はカッカッカとタブレットを叩くと一斉送信のアイコンを押した。

「なんて打ったの?」

「秘密だ」

「ふーん…」

一夏がパチンと指を鳴らす。

体が光に包まれ、つぎの瞬間には青空のワンピースを纏っていた。

「いい加減服着たら?」

もう一度指を鳴らすと、千冬の体が光に包まれる。

純白のワンピース。

それと首についたチョーカー。

「おい!」

「にあってるよー」

一夏は義手を伸ばすと、千冬をわしゃわしゃと撫で始めた。

「くぅーん……くゅー……」

一夏に撫でられ、ゆるーい顔をする千冬。

(犬っぽい……)

尻尾もぶんぶん振っている。

十分ほどそうしていると、千冬がゴロンと横になる。

「あふっ!」

「もっと撫でて欲しいの?」

「あふっ!」

「ん。わかった」

一夏が千冬の体をまさぐる。

「きゅぅーん…」

(この声どっから出してんだろ…。可愛いからいいか…)

唐突に千冬が一夏を捕まえた。

「くゅーん…」

一夏の首に顔を埋めるとふがふが言いながら匂いを嗅ぎ始める。

(犬すぎる……いや待て箒でもここまで侵食進んでないぞ…?)

千冬がぎゅっと抱き締める。

(ああ…そうか…)

一夏も千冬の背中に手を回す。

(姉さん、寂しかったんだ)

普段の千冬は甘えたりなんかしない。

今の状況は、千冬の寂しさの現れなのだと一夏は悟った。

「うんと甘やかしてあげるよ。姉さん」













同日正午過ぎ。

「がるるるる……う”ー…!」

「そ、そんな睨まないでよ姉さん」

正気に戻った千冬が一夏を
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