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「でもすぐ戻ってきて欲しいの!」
「おうよ」
三人から離れ、アトラクションの影に向かう。
「やぁやぁトード君。元気してるかい?」
そこで俺を待っていたのは、小柄で金髪の髪を揺らす幼女…否男の娘だ。
「お前がこんな所に来てるなんて珍しいな。エレリア」
この男の名前はエレリア。
俺のリアルでの友人であり、町の金属加工工場の跡取り息子だ。
「うん。なんで僕がここにいると思う?」
「さぁな。観光か?」
この男、腕はピカイチなのだがいかんせん本人のやる気がない。
GBNにログインしても戦闘はあまりせず、観光してまわっている。
ARROWSへの勧誘も失敗続きだ。
「いいや。僕がここに来たのはブレイクデカール機と戦ってみたくてね」
「はぁ?」
戦う? この無気力の塊が?
「最近噂のチートツール。聞けば心意じゃないと倒せないそうじゃないか。
はてさて…ブレイクデカールでデータを欺瞞したガンプラと、僕と君の愛の結晶どちらが勝つかねぇ」
「その言い方はやめろ」
この男どこが質が悪いかと言えば、自分の容姿を自覚している所だ。
ソレを利用してからかってくる事も多い。
こいつに告白し玉砕し真実を知って絶望した奴は数知れない。
まぁ、変な道に目覚めた奴もいるらしいが。
「おいおい。僕と君の愛の結晶を否定するのかい?」
「ああたしかにそうだな。ガンダム・アシュトレト。愛の女神の名前を冠するガンプラ。俺とお前が自重を捨てて作ったアホすぎる機体」
「まぁね」
ガンダム・アシュトレト。
ガンダム・アスタロトのカスタム機であり、全てのパーツに金属メッキを施しアメリカから取り寄せた軍用塗料で塗装した正真正銘の化物。
「僕は気になるんだよ。果たして僕達のリアルでの努力は何処まで仮想に反映されるのかね」
こいつは何時もこうだ。
「まぁ、いいや。デートの邪魔して悪かったね。さ、戻りなよロリハーレムマスター君」
「待てやコラ」
「おこんなーいで。僕と君の仲だろう?」
「ああ、そうだな。何かあれば協力頼むぜ親友」
「えー。恋人じゃないのー?」
「お前それマジで葵の前で言うなよ?」
「善処しまーす」
案の定っていうか何て言うか。
うん。出たよブレイクデカール機。
報告によると”三機”。
一機はリク君が、二機はエレリアが抑えているらしい。
「カトラス、メティ、サンディ。リク君の方のブレイクデカール機を監視してくれ。俺はエレリアの所に行く」
「…………………オレという彼女がありながら男と浮気か?」
「ふざ
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