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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第19話:Σ
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するだけの害虫でしかない。私はレプリロイドの進化を信じ、人類と言う不必要な存在を処分するために立ち上がった。レプリロイドの楽園を創った後に…奴らが我々にしたように生かさず、殺さず…地獄の苦しみを味あわせてやるのだ!!」
シグマがブレードを構えてエックスに斬り掛かるが、エックスはルインのZXセイバーでブレードを受け止めた。
「…かつてのお前達の境遇には同情はする。だけど、俺にはお前のしていることが正しい事とはどうしても思えない」
「何だと…!!」
「お前は人間達だけじゃない…レプリロイド達まで傷つけ過ぎたんだよ!!どれだけ正しいことを言おうがお前はレプリロイド達も大勢苦しめたんだ!!」
エックスの脳裏を過ぎるのはこの戦争によって死んでいったイレギュラーハンターの仲間やシティ・アーベルの市民達。
そしてシグマが反乱を起こしたことでアルファに続いて身内を失い、寂しそうなケインの姿。
そしてルインの死顔。
「俺は…この戦いで死んで、傷付いた者達のためにも……お前には負けない!!」
「戯れ言を!!」
「そうだなエックス…俺達はイーグリードやルイン…他にも死んでいった奴らの想いを背負っているんだ…!!」
エックスがシグマを抑えている間に炎を纏った飛び蹴りをシグマの顔面に喰らわせるゼロ。
それを受けたシグマがたたらを踏む。
「やるぞ!エックス!!」
「ああ!!」
ゼロとエックスがそれぞれのチャージを終えたバスターを構え、そしてエックスは左手にセイバーから切り替えたバスターを持ち、シグマに照準を合わせる。
「エネルギー、フルチャージ!!」
「行くぞ!!」
「「クロスチャージショット!!!」」
3つの銃口から放たれたチャージショットは1つとなる。
そしてクロスチャージショットの一撃はシグマの両腕、Σブレード、そして下半身を消し飛ばした。
「ぐぅ…!!」
下半身と両腕を失ったシグマにはもう戦闘能力は残されていない。
額のバスターがあるが、それだけではエックスとゼロの相手にはならない。
エックスとゼロの勝利である。
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