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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第19話:Σ
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にエックスもバスターを構える。
此処まで来るのに色々なものを手に入れ、失ってきた。
その全てが、今の自分達を此処に立たせてくれている。
怒りも、悲しみも、憎しみも、慈しみも全部引っ括めてシグマを、最強のイレギュラーを倒す。
「そうか…ならばもう何も言うまい。行くぞエックス!!ゼロ!!」
「お前の野望はここで終わらせる!!」
「全て終わりにしようぜ。シグマ!!」
先に放たれたのはエックスのスパイラルクラッシュバスターであった。
リミッターを外され、真の力を解放した一撃はゼロのチャージショットすら上回る程だ。
これをまともに受ければシグマとてただではすまないだろうが、シグマはそれを容易く回避するとエックスに拳を突き出す。
エックスは咄嗟に顔を横にずらしてかわし、シグマの胸に蹴りを入れる。
本来エックスは格闘向きのレプリロイドではないが、ファーストアーマーの出力をそれぞれの部位に回せば、それなりの威力が出る。
「温いぞエックス!!」
額のバスターから放たれたショットを受けたエックスは僅かに吹き飛ぶ。
ケイン博士の最高傑作の名に恥じない頑丈なボディを持っているシグマには格闘向きではないエックスの蹴りは大したダメージにはならないのだ。
「シグマーーーーッ!!!!」
咆哮しながらゼロはシグマに殴り掛かる。
エックスと違って元から高い格闘能力を持つゼロ。
そして老人によりパワーアップした今ならシグマにも有効なダメージを与えられるだろう。
「フ…ッ」
シグマは不敵な笑みを浮かべながら顔を逸らし、ゼロの拳を回避する。
「はああああ!!」
ゼロの強烈な回し蹴りがシグマに向けて繰り出されるが、シグマはそれすら回避してゼロの蹴りはシグマではなく壁を粉砕した。
「今度はこちらから行くぞ!!」
シグマがゼロに向かって駆け出し、ゼロも同様にシグマに向かって駆け出した。
「うおおおおおおお!!」
凄まじい速さで繰り出されるゼロの拳だが、シグマはそれを回避しながらゼロに向けて渾身の蹴りを放つ。
「ぐっ…うわあああああ!!」
ゼロは咄嗟に左腕でガードしたが、耐え切れずに吹き飛ばされた。
「ゼロ!!」
それを見たエックスがダッシュで距離を詰めるとシグマに殴り掛かり、シグマも応戦して互いの拳が激突する。
「うおおおおおっ!!」
咆哮を上げながら、何度も拳を突き出すエックスに対してシグマは余裕の笑みを浮かべながらも拳を激突させながらエックスを称賛する。
「素晴らしいぞエックス!!とても射撃に特化したレプリロイドとは思えん程のパワーだ!!お前は最早B級ハンターなどでは有り得ない!!」
「ここで倒す…倒
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