暁 〜小説投稿サイト〜
この素晴らしい世界に文明の鉄槌を! -PUNISHMENT BY SHOVEL ON THIS WONDERFUL WORLD!-
四丁
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

刹那、フェイベルが煌々と耀きを放つ。

「ぅわ!? なに!?」

指に絡み付いていた体がフッと消えた。

そうして、その光が徐々に姿をかえていく。

体は太く、そして、四本の足が。

耀きが消えると、そこには手のひら程の大きさの西洋竜がいた。

「フェイ…ベル?」

「くるるる!」

名前を着けた事で変化…いや、進化したらしい。

フェイベルはその翼でぱたぱたと飛んで、俺の肩に乗った。

ペロペロと頬を舐められた。

「あっ…おい…あんま舐めるな。擽ったいじゃないかフェイベル」

「くるる?」

唐突に玄関が開けられた。

どたどたと不法侵入者は居間に走ってきて…

「にゃんにゃん!生まれたって何がですか!?
やっぱりだれかかくれてたんですねこの家!」

案の定めぐみんだった。

「………安楽少女…?」

あ、しまった。

「違う。リーアはドリアードだ」

「いえ、でも」

「ドリアードだ」

「い」

「ドリアードだ」

「アッハイ」

めぐみんを座らせて、肩に乗るフェイベルを見せる。

「生まれたのはこいつだ。俺の使い魔で名前はフェイベル」

「ああ…いつもの卵ですか…?」

「そう。孵化に二年かかった」

「は、はぁ…」

めぐみんが今度はリーアを見る。

「ところでそのあん…ドリアードはなんですか?」

「私はリーア。にゃーちゃんとはもう……六年かな?
にゃーちゃんが自殺しようとしたその日からずっとここに住んでるよ」

「じさっ!?」

あれ?言ってなかったっけ…?

「いやぁ、懐かしいなぁ。にゃーちゃんをひっぱたいたのはもう…六年前かしら?」

めぐみんが俺の首ををグワシッと掴んだ。

フェイベルはリーアの方に行った。

「ちょっとにゃんにゃん!自殺ってどういう事ですか!私聞いてませんよ!」

で、お約束のように俺の頭をシェイク。

俺はアイスクリームメーカーじゃねぇ…

「おおぅ、落ち着けロリっ子。にゃんにゃんさんの首が絶賛締まりちゅ」

「答えてくださいにゃんにゃん!」

あっれー…さっきフェイベルに魔力あげたせいでくらくらするー。

「かふっ…」

side out




「めぐみん。そろそろにゃーちゃんを放したら?気絶してるよ?」

「はっ!」

気絶したにゃんにゃんをリーアが横抱きにして、彼のベッドへ運んだ。

そして、直ぐに居間に戻ってきた。

フェイベルはいない。

フェイベルは主人についているようだ。

「さてと。めぐみん、どこから聞きたい?」

「……全部を」

「うん。わかった」

リーアがめぐみん
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ