暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第15話:Energy Mine Ruins
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いた人質2人を両脇に抱える形でサーカスホールの中央から走り出す。

『チッ!エックス、そっちに行ったぞ!!』

ピエロットが向かったのは自分が潜んでいる場所の射線上であり、すぐにショットを放てるようにバスターを構える。

『動くな!動くと撃つぞ!!』

後は精密射撃でピエロットを撃ち抜けば終わる…はずだった。

『お前、同じレプリロイドを撃つのか?』

言語中枢がおかしくなっているのにも関わらず、はっきりとした口調で放たれたその言葉に、僅かな迷いが生じてしまった。

その迷いが命取りでピエロットに次の行動に移るための余裕を与えてしまう。

『チッ!エックス、動け!!』

ゼロが駆け寄ろうとするが、間に合わない。

ピエロットは耳障りな機械音を鳴らしながら人質を地面に叩き付けようとする。

固い地面にレプリロイドのパワーで人間を叩き付けようとしたら間違いなく死ぬ。

人質が地面に叩き付けられる直前であった。

『そうだ。貴様がイレギュラーで、我らはイレギュラーハンターだからな』

アルマージがローリングシールドで人質を包むことで守り、額のバスターでピエロットの動力炉を撃ち抜いており、ピエロットは力なく崩れ落ちた。

自分がバスターをゆっくりと下ろした直後にアルマージに殴られた。

『何故、あの時撃たなかった?もしも自分がいなければ、罪のない人間が2人、確実に死んでいたのだぞ。ハンターが躊躇えば、罪なき?達が死ぬ。努々忘れるなエックス』

あの時、アルマージに言われたことは今でも鮮明に覚えている。

「エックス…お前かルイン達が来たら倒すよう命令されている」

そして自分にイレギュラーハンターとしての在り方を説いてくれたアルマージが今、イレギュラーとして目の前にいる。

「狂ったシグマの命令で俺と戦うのか…」

「戦うのは自分の使命だ」

「それはイレギュラーの考えだ。アルマージ!!あなたにその命令を与えたのはイレギュラーであるシグマだ!!」

戦闘型レプリロイドであれば戦うことを使命と考えるのはおかしいことではないが、命令を与える存在がイレギュラーであることに何の疑念も抱かずに従って戦うことはイレギュラーの考えでなければ何と言うのだろう。

「ハンターの指揮権がシグマに掌握された今、我々の上官はシグマだと判断している。そして自分は上官の命令に従うのがイレギュラーだとは思わない。我々はどちらも間違ってはいないということだな…」

エックスの考えに理解を示しながらもシグマへの忠誠のために戦いを選ぶ。

「これ以上は問答無用!!お前が信ずる信念を貫くが良い!!」

「アルマージ!!」

先制してショットを連射するがアルマージの盾によって容易く弾かれる。

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